山田太一『飛ぶ夢をしばらく見ない』

- 評価
- 発行
- 1985/11 新潮社
- 種類
- 文学(小説)
- 目次
- 飛ぶ夢をしばらく見ない
どんどん若返ってゆく老婆を愛する、現実を愛せない中年の物語。これはすべて夢であると示唆されているにも関わらず、現実との狭間みたいな緊張感がある。世界からの流麗な逃げだし方に思わず誘われてしまいそうで。
現代文学100字レビュー
山田太一(やまだたいち)―1934年、東京都出身。脚本家。
松竹大船撮影所演出部を経て、脚本家に。1988年『異人たちとの夏』第1回山本周五郎賞受賞。
どんどん若返ってゆく老婆を愛する、現実を愛せない中年の物語。これはすべて夢であると示唆されているにも関わらず、現実との狭間みたいな緊張感がある。世界からの流麗な逃げだし方に思わず誘われてしまいそうで。