佐藤友哉『1000の小説とバックベアード』

現代文学100字レビュー

作品情報

佐藤友哉『1000の小説とバックベアード』の表紙画像
タイトル
1000の小説とバックベアード
かな
せんのしょうせつとばっくべあーど
著者
NDC
913 文学>日本文学>小説 物語
目次
約一万四千冊の本たちから遠く離されて / ジャポニカ学習帳とトーカイグラフィック学習帳の交換 / バックベアード (ほか)
所要
3時間20分
評価
★★★★☆
レビュー
文学史のなかに連なる先人達、少し向こうはもう霞のなかだ。文学の現況を嘆じながら小説に何ができるのか真面目に考える小説。「片説」ではなく「小説」を書きたいという決意は大いにしていただいて、その先に何が。
舞台

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三島賞受賞作ということで佐藤友哉『1000の小説とバックベアード』を読みました。高橋源一郎『日本文学盛衰史』の劣化コピーじゃん。て世間によくある言説とおんなじ感想が去来しつつも、私も書店で手に取ってみて「高橋源一郎っぽい」と思って購入したものなので文句言う筋合いはないのですけれども。

でもちょっと浅いよな。「それでも『言葉』を信じる」という地平に達するためには浅い。こんな大きなテーマに手を出したんだからそう言われるのも予想されたと思うんだけど計算のうち?

エンタメ系でスタートしたこれまでのファン達に「文学に、小説に、何ができるのか」なんてテーマを読ませてなお拍手されたりしてるのを見るに、企みとしては成功ということなんでしょう。細かな仕掛け(節タイトルとか)にニヤリとさせられるところもありますしね。

その狙いを読みきれないまま、他の作品も読んでみようかとも思うのですが、これがまたぜんぜん食指が動かないのですよね・・・。

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