カズオ・イシグロ/土屋政雄『日の名残り』レビュー
書誌情報
日の名残り
The Remains Of The Day
1990/07
NDC:933 | 文学>英米文学>小説 物語
目次:プロローグ 一九五六年七月 ダーリントン・ホールにて / 一日目――夜 ソールズベリーにて / 二日目――朝 ソールズベリーにて (ほか)
レビュー
英国の斜陽、貴族社会も変質してきたけども、いまだ背筋のぴんと伸びた老執事の回顧譚。「この国の品格」を体現した彼は、自分の歩んだ道程を誇りながらも、でも失ってしまったものに苛まれ。静かな叙情が胸に迫る。
読了:2011/02/06