10年ぶりのリベンジ伊勢詣(3ページ)

旅行記

2006年5月3日のつづき

五十鈴川で心身浄化
五十鈴川で心身浄化

終点の内宮で下車、とりあえず腹が減ってきてたので近くの食堂で伊勢うどんの昼食。近年有名になった、太くて伸びたような柔らかさの麺に濃い甘口のタレが掛かってるうどんです。ちょっともっさりしすぎなのでは・・・とも思いますがそれなりにうまい。

さて人心地ついた後で、ゆるやかに五十鈴川方にある皇大神宮(伊勢神宮・内宮)へ。外宮から内宮へ、という参拝順序は作法にも適ってます。宇治橋を渡り、五十鈴川のほとりで身を清め(た気分になっ)て、正宮へ向かいます。

内宮正宮。近づけません
内宮正宮。近づけません

・・・なんですかこの混み具合は。石段を登った先が伊勢神宮(内宮)、正宮なのですが、石段にびっしり人が詰まっていて、ほとんど動きません。これそのものが何か宗教儀式のような景観です。

これじゃだめだと、石段の下でお祈りして帰っていく人も多数。私も石段を登るのはあきらめることにします。正宮前、また石段の部分でも、いい「気」が溢れていると聞いていたので残念ではあるのですが、ここに混ざって並ぶと、「お金が儲かりますように」とか邪念で溢れた方々の人の念のほうが強くってやられてしまいそうだったからです。

前回伊勢に来たときには外宮だけ参拝し内宮へは行ってなかったのが後年心残りとなっていて、今回は内宮も行こうと思ってやってきたのですが、もしかしたらまた内宮を参拝できてないことになるのかもしれません。どうしたらいいのですか。

内宮の白馬
内宮の白馬

境内には御神馬、白馬がいます。参拝客みなに写真を撮られ、中には長時間見つめていく人もあり、馬の心中いかばかりか。良く言えば安らかな表情、悪く言えば物を考えるのをやめてしまったような表情をしています。口も半開きです。

人に見つめられる、ということで言えば動物園の動物も同じですが、神馬のすごいところはさらに「拝まれる」ということ。これって相当のストレスになるんだろうなと、思います。

内宮前の旧林崎文庫
内宮前の旧林崎文庫

内宮のすぐ前には宇治神社、旧林崎文庫という小さなスポットもあり、こちらはすごく静か。旧林崎文庫は年2回の特定期間しか入れないのでさもありなんですが、足に効く足神さんである宇治神社も誰ひとりいない。撫でると足の病気が平癒するという石、思うさま撫でてきました。

一方でそばに、おはらい町・おかげ横丁と呼ばれる地区があって、土産物や食事処が並んでいる。古い町並みが再現されていて、ミニテーマパークのようになっています。参拝後に旨いもの食ったりして騒ぐ、江戸時代の伊勢詣と同じような遊び方(?)のできるエリア。ちょっと覗こうかなとも思ったのですが、こちらは竹下通りチックな混雑を呈していたのでやめておきます。

月讀宮に4つの宮が並ぶ
月讀宮に4つの宮が並ぶ

猿田彦神社に参拝し、道なりにあった本屋で物色した後、月讀宮へ。こちらは外宮別宮の月夜見宮と対置するように置かれている内宮の別宮です。4つの宮が横に並ぶ構図。

交通量の多い国道と県道に挟まれた森なのですが、境内にいると車の通る音が川の流れる音のようにも聞こえてきます。不思議。

地面に餌を啄ばむ鳥、ハトかな?と思って近づくとカラスで、さすがは月讀尊、夜の神。

河崎の町並みで見つけた古本屋
河崎の町並みで見つけた古本屋

五十鈴川駅から電車でまた伊勢の駅へ出て、北側の散策。かつて問屋や商家が並んだ古い町は「河崎の町並み」。川沿いに、落ち着いた町並みを見せてます。

なかに味な古本屋があり立ち寄る。伊勢らしく、神宮関係、皇室関係の歴史書類が充実。中古CDは置いてないけど中古レコードはあるぜ、というそんな店。特に買うものはなかったのですが、品揃えは悪くないです。

旭湯でひとっぷろ
旭湯でひとっぷろ

川沿いに、駅へ向かって戻る途中にある立ち寄り湯、旭湯。二見浦の海水を使った汐湯がある。あとはジャグジーとか電気風呂とか。温泉ではないということでしょうね。温泉ではなくたって、ひと風呂浴びてのビールは格別です。

それから松阪まで戻って宿泊。この時点で明日の予定はまったくの空白。鳥羽のほうまで出るか、あるいはそのまま北上してしまうか・・・と迷いながら寝る。

2006年5月4日(5日目) 津・白子を、まぁ、地味に

谷川士清旧宅の展示品
谷川士清旧宅の展示品

北上することにしました。へ。津新町で電車を降り、谷川士清(たにがわことすが)旧宅を訪ねます。江戸時代の国学者で、日本初の動詞活用表である「和語通音」はこれはちょっとすごいことなのかもしれない、と思います。それら、著作物などが展示されています。

ゴールデンウィーク半ばなのに他に客もいなくて暇なのか、館長が付きっ切りで案内してくれます。もう出ようというのに「この戸、見てください、鍵がこう付いているんですよ」とか戸を開け閉めしてみせてくれたり、まぁ熱心な方ではある。

奥ではおばさんが二人額を突き合わせて古文書を読んでる。研究なのか勉学なのかは分かりませんでしたが、「この字は『志』かしら?」とか。

市中心部になる津城跡
市中心部になる津城跡

そのまま歩いて津城跡へ。小ぢんまりとしたただの公園です。藤堂高虎の銅像が立っているのですが、10年前に来たときと同じアングルで写真撮ってみたりも。

昼食後、こちらもただの公園の津偕楽公園を経て、三重県立博物館へ。絶滅危惧種の説明や、化石の展示など。オオサンショウウオが飼われているのですが、今日は1ヶ月ぶりの餌やりの日ということで、みなで見物。いや、見ていけって言うのよ。ぶつ切りの魚を竹に挟んで近づけるとバクッと食いつく……そういうショー(?)です。

県立美術館入り口
県立美術館入り口

自転車の女子高生を追いかけるようにさらに歩いて三重県立美術館へ。エドゥアルド・チリーダ展を展開中。抽象的な形をした鉄・土での作品が中心です。この人は空間芸術のようなので、本来的には「見上げる」もしくは「見渡す」作品のはずで、小さな鉄片を「見下ろす」のはまた違ったものなのかもしれない、と思いました。

常設展でも「これは!」というものはあまりなかったかな。美術に詳しいわけではないので適当なこと言うてますが。

子安観音寺。不断桜は見てません
子安観音寺。不断桜は見てません

鈴鹿は白子エリアへ。電車で鼓ケ浦まで移動。子安観音寺を詣でる。ここは一年中葉が絶えないという不断桜で知られるのですが(花が絶えないという話もありますが正解は葉が絶えない、か?)それはこれ書いてる帰宅後に知ったのでぜんぜん見てません……。何をしに行ったのか。

子安観音という見どころがあるらしいという話だけで、鼓ケ浦で降りてみました。そんな風にして小さなスポットをしらみつぶしにしています。もう何の旅なのか分かりませんね。

鼓ケ浦のネコに挨拶
鼓ケ浦のネコに挨拶

子安観音は訪ね終わってしまったので、とりあえずこの周辺ではもう行くべきところはないことになるのですが、それじゃあまりにも寂しいので地図を見ながら海に向かって歩くことにしました。海を眺めながら本を読んでても構いませんしね。

近くに猫がいたので挨拶。この旅で見た唯一の猫かもしれない。昔は犬派だったのに、最近はすっかり猫派になってしまいました。すぐ横のお店の猫らしく、写真を撮って去ろうとしてると「変なおっさんに写真撮られたー。わー。」と店の中へ入ってわめいていました。

鼓ケ浦海水浴場
鼓ケ浦海水浴場

そのまま海に出ます。鼓ヶ浦海水浴場。ビーチバレーのグループ、波打ち際で足をぱちゃぱちゃしてるファミリー、並んで座るカップル、平和な春の海です。

その後は電車で一駅移動、白子駅から伊勢型紙資料館へ。型紙と、それを使って染めた布などを展示。受付のおばちゃんは「○○さんが漬物持ってきてくれたから取りに来てくれ」と近所のおばちゃんを呼びつけて談笑してたり、親戚の家に遊びに来たようなムードです。

すみません、後半旅程ぐだぐだですね。謝っておきます。

四日市まで出て宿泊。

2006年5月5日(6日目) 帰路

四日市。午後になったら新幹線混みそうだな、と思って午前中にはもう帰路に着く。よってこの日は何もないのです。(了)

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