小林恭二
小林恭二プロフィール&ガイド
小林恭二おすすめ本ベスト5
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世界座の楽屋に広がる広大な迷宮を蕪は進む。切幕を与えられた京右衛門の荒れた舞台に、やがて神が降りてくる。歴史を越える「藝」を描きながら文藝の魅力を発揮した長編。神の舞というクライマックスに目も釘付け。文学(小説)
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小説の中に小説があり、その中に小説がある、その中にまた…という多層構造小説を題材とした小説。未だ誰も最後まで読みきったものがいないというその長大な小説に、周到な準備をして挑む者たちを描く。企画の勝利。文学(小説)
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歴史管理人のミスから運を失くした信長。何度リセットしてもその首はあっさりはねられる。SFチックな歴史小説集で、ドタバタの中にも色気ある文章。ファンなら怒りそうな幕末の志士伝(オットセイの西郷)なんてのも。文学(小説)
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鮫入りプールなど奇抜なアトラクションで注目を集め、日本全土へ勢力を広げ、爛熟し、ついには没落へ至る遊戯場ゼウスガーデン。古代ローマ史を基に、時に戦国武将伝のようでもある年代記。構築的冗談の迫力たるや。文学(小説)
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現代を代表する歌人が20人も集まって短歌でバトる「歌合」。歌自身(大滝和子の芽は白眉)や著者の深い読解ももちろん痺れるが、それより褒めあい落としあいの白熱討論がすごい。二日目がやや急ぎ足なのは少々残念だ。文学(詩歌)
小林恭二レビュー一覧(20冊)
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渋谷道玄坂を舞台に、森と渓谷の地であった頃から江戸時代、現代を飛び超える愛憎の流転。何度転生しても再び逢うという約束が浄瑠璃的世界で煌く佳作。後半の派手な展開はやりすぎだけどその過剰さもまた著者の味。文学(小説)
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町の風景を食い尽くす「誰とでも寝る女の子」、美貌のために命を削る元彼女、僕はある約束を思い出さなければならない。連作的長編だが、変わり続ける歴史をただ眺める無力感が味わえる。そんな微笑ましく深い絶望。文学(小説)
小林恭二の新刊・近刊
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2014-01-24KADOKAWA 角川俳句ライブラリー杉田久女、橋本多佳子、寺山修司など16名の個性派俳人の名句を読み解く。名句はなにゆえ名句なのか。俳人の内側にまで迫る確かな筆致で広がる名句の...
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2012-09岩波書店 岩波新書短歌と短歌が一対一で優劣をきそいあう伝統の競技「歌合」(うたあわせ)。この古式ゆかしい遊びを現代によみがえらせるべく、男女二十人の歌人が一堂...
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