神楽坂 - 松浦寿輝『吃水都市』

物語の舞台 - 神楽坂(東京都 新宿区)

余丁町から舟町へ、砂土原町から袋町へ、神楽坂から鶴巻町へ、深夜の新宿区を確信にみちた忍び足で横切つてゆく不逞の者は誰か、

「駅まで」より。

新宿区の東、神楽坂あたりは古い、なかなか面白い町名が残っていますね。駅で言うと四ツ谷から飯田橋あたり、でもJRと大江戸線の間のどちらからも遠い、微妙なエリアです。砂土原町から袋町、神楽坂への道は、勤め先がそのへん、ってこともありときどき横切ります。

作品は詩集(散文詩集)で、このエリアを舞台にした明確なストーリーという色合いはないのですが、地名の響きが効果を出してます。

掲載日:2009-12-18
※写真はイメージです。地図もイメージであり、写真撮影地点や物語の舞台の特定を意図したものではありません。

図書情報

神楽坂について

神楽坂(かぐらざか)は、東京都新宿区で牛込地域南西部に位置する。早稲田通りにおける大久保通り交差点から外堀通り交差点までの坂である。坂の周辺の地名でもあり、神楽坂一丁目から六丁目がある。全域住居表示未実施。#町名の変遷を参照。江戸時代には、外堀に設置されていた牛込門に通じる交通の要衝だった。

なお大久保通りとの交差点が「坂上」、外堀通りとの交差点が「坂下」となる。またこの地名は東京メトロ東西線神楽坂駅や都営大江戸線牛込神楽坂駅など駅名にも使われている。


[名称の由来]

神楽坂」の名称の由来について、『江戸名所図会 巻之四』(天保7年)によれば

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