2006年10月

近況報告

ぐるぐるまわる中村航

中村航『ぐるぐるまわるすべり台』。単行本当時オススメもされてちょっと手に取りかけてたのですが、文庫をようやく読みました。 この作品が芥川賞候補になったのはあの綿矢&金原の回で、候補作なんて誰の口に上るヒマもなかった状況ではありますが、ぐるぐるしてるタイトルとともに記憶には残っていて。しばらく後に中村...

記事を読む

群像新人賞的な

岡崎祥久『秒速10センチの越冬』は群像新人賞受賞作。読みながら「群像っぽいなー」と思いました。若さゆえの勢いと、モダンな実験臭と、何周もして戻ってくる自己言及。97年の受賞作なのに、80年代かと思わせるような「純文学」。 群像新人賞は村上龍と村上春樹を輩出した(あと阿部和重もね)というだけでもう、そ...

記事を読む

現代歌人大集合

古い本で恐縮ですけども、小林恭二『短歌パラダイス』を読んでたら穂村弘と東直子が出てきてちょっとうれしい。 歌人を20人も集めて行なった歌合の様子を伝える本なのですが、岡井隆から永田和宏、加藤治郎、荻原裕幸、俵万智までいて、ベテランから若手まですごいメンバーです。現代歌壇の重要人物がいっぱい。97年当...

記事を読む

図書館と温泉がセットでお得なんですって。

「温泉のある図書館」?「図書館のある温泉」?って期待に満ちて見に行ったニュース。 読書の後は温泉での~んびり(東京新聞) 青梅市で、図書館と温泉が同居するビルができると。来秋完成。「駅前」というのがちょっと気にはなります。駅前温泉が売りになりうるのか?(青梅スタイル)という疑義もとっく...

記事を読む

1500冊目は吉田修一

100字レビューが1500冊になりました。100字での書評という自己規定に甘えつつほとんど何も語っていないコンテンツとは言え、それなりのボリュームになってきたんじゃあるまいか。でも作家数で言うと130ほどで、1500冊の内訳としては少なすぎですよね。いかに「作家買い」をしてるかという。 ということで...

記事を読む