文学賞受賞作家はどのくらい電子書籍化されているのかなんて

近況報告

あの名作SFはどのくらい電子書籍化されているのかなんて調べなければよかった。星雲賞日本SF長編部門編。 - 万来堂日記2nd
http://d.hatena.ne.jp/banraidou/20100521/1274454063

私もゴールデンウィークの手遊びにこんなページ作ってまして、同じようなこと思ってたんです。「文学賞受賞作」と絞ってしまうとほとんど電子書籍じゃ読めないと思ったので、「文学賞を受賞した作家の電子書籍を探す」趣向にしてるんですけど、やっぱりごく少ないのですよね。電子書籍がいまアツイ!とか言ってぜんぜん電子書籍で読めないじゃん。

私にとって「本」と言ったらイコール文芸作品をさします。マンガもエロもビジネス書も雑誌も要らないので、文芸作品が電子書籍化されないことには電子書籍の時代なんて呼ばない。もっと言うと夏目漱石も要らないです。現代の作家の新作が読みたい。

そういう意味では下記は歓迎すべきことですね。

京極夏彦氏の新刊を電子書籍としてiPad向けに配信--講談社 | エンタテインメント | マイコミジャーナル
http://journal.mycom.co.jp/news/2010/05/21/014/?rt=na

ただこれだけのことがいちいちニュースになるようじゃマダマダですけど。

辞書が紙じゃなくなったように、必要な部分だけ読むリファレンス系のものや、検索性が有用なテキストが電子化されるのは当たり前の動きというか「機能向上」なわけですよ。それに比べて頭からお尻まで順に読むはずの文芸作品でこそ、「何を使って読むか」という純粋なハード差異の話になるんだろうなと思ってるんです。