江國香織

江國香織プロフィール&ガイド

江國香織(えくにかおり)―1964年生まれ(60歳)。東京都新宿区出身。小説家。

1987年『草之丞の話』で童話作家としてデビュー。

1991年『こうばしい日々』で第7回坪田譲治文学賞、同年『きらきらひかる』で第2回紫式部文学賞、1999年『ぼくの小鳥ちゃん』で第21回路傍の石文学賞、2002年『泳ぐのに、安全でも適切でもありません』で第15回山本周五郎賞、2004年『号泣する準備はできていた』で第130回直木賞、2007年『がらくた』で第14回島清恋愛文学賞、2010年『真昼なのに昏い部屋』で第5回中央公論文芸賞、2012年『犬とハモニカ』で第38回川端康成文学賞、2015年『ヤモリ、カエル、シジミチョウ』で第51回谷崎潤一郎賞受賞。

絵本、児童書から恋愛小説と守備範囲は広い。初めて手にとるなら『つめたいよるに』あたりでどうでしょう。その中に収録されている「デューク」の人気が高いので、そのあたりを読めば傾向が掴める。柔らかく静かな世界が好きなのかなと思ったりもしますが、辻仁成との競作で初めて触れたにすぎず、熱烈なファンに叱られそうなのであまり多くは語れません。

関連作家・似てるかも作家:辻仁成 吉本ばなな 角田光代 川上弘美 佐藤友哉 赤川次郎 井上荒野 山本文緒 恩田陸 鈴木光司

江國香織おすすめ本ベスト

  1. 『冷静と情熱のあいだ』表紙
    辻仁成と章毎に書き継がれたコラボレーション恋愛小説。8年前に別れた順正への想いは消える事なく、あおいの心は2人が約束したフィレンツェへ飛翔する。辻版とは対照的に静かな世界の中で徐々に溢れ出す愛が感動的。
    文学(小説)

江國香織レビュー一覧(4冊)

  1. 『恋するために生まれた』表紙
    驚愕するほど寓話的だったり興醒めするほど現実的だったりする交換恋愛論。「縛る」やセックスにしても二人の持論は正反対で(個人的には江國の方が突抜けてて清々しいが)手本にはしないで。恋するのはあなただから。
    文学(エッセイ)
  2. 『冷静と情熱のあいだ』表紙
    辻仁成と章毎に書き継がれたコラボレーション恋愛小説。8年前に別れた順正への想いは消える事なく、あおいの心は2人が約束したフィレンツェへ飛翔する。辻版とは対照的に静かな世界の中で徐々に溢れ出す愛が感動的。
    文学(小説)

江國香織の新刊・近刊

  • 江國香織『川のある街』表紙
    江國香織
    2024-02-07
    朝日新聞出版
    両親の離婚によって母親の実家近くに暮らしはじめた望子。そのマンションの部屋からは郊外を流れる大きな川が見える。父親との面会、新しくできた友達...
  • 江國香織『更級日記』表紙
    江國香織
    2023-11-07
    河出書房新社 河出文庫 古典新訳コレクション
    名作「更級日記」が江國香織の軽やかな訳で甦る!東国で源氏物語に憧れた少女が上京し、宮仕え・結婚、その後を描く、傑作日記文学。
  • 江國香織『シェニール織とか黄肉のメロンとか』表紙
    江國香織
    2023-09-15
    角川春樹事務所
    かつての「三人娘」が織りなす幸福な食卓と友情と人生に乾杯!作家の民子、自由人の理枝、主婦の早希。そして彼女たちをとりまく人々の楽しく切実な日...