物語の舞台への旅
[北海道][網走市]
島田雅彦『カオスの娘』
祖母の死の床に現れ、トンコリを持っていった人と会う約束は取り...
[北海道][美深町]
村上春樹『羊をめぐる冒険』
我々は旭川で列車を乗り継ぎ、北に向って塩狩峠を越えた。九十八...
[山形県][山形市]
宮本輝『錦繍』
蔵王のダリア園から、ドッコ沼へ登るゴンドラ・リフトの中で、ま...
[北海道][札幌市中央区]
村上春樹『ダンス・ダンス・ダンス』
僕は札幌の駅につくと、ぶらぶらいるかホテルまで歩いてみること...
[山形県][東根市]
阿部和重『シンセミア』
二人が最初にやって来たのは、東根市民体育館の駐車場だった。山...
[北海道][択捉島]
島田雅彦『エトロフの恋』
繁華街には色がなかった。元は鮮やかな赤や青だったものも色褪せ...
[福島県][白河市]
清水義範『日本文学全集』
はい。松尾です。ごらん下さい、須米さん。わたくしは今、奥州で...
[岩手県][花巻市]
川上弘美『風花』
新花巻で降りて、バスに乗った。「自炊もできる温泉なんだよ」真...
[宮城県][仙台市若林区]
佐伯一麦『ア・ルース・ボーイ』
十分ほど走ると、ぐるりと張り巡らされた刑務所のコンクリート塀...
[岩手県][八幡平市]
椎名誠『ニッポンありゃまあお祭り紀行』
そんなおりに「東北」である。「豪雪」である。「裸」である。...
[北海道][札幌市東区]
星野智幸『無間道』
モ江レ沼公園は三回目だった。竹志と彩乃は、三年前の夏、そこ...
[福島県][南相馬市]
古川日出男『馬たちよ、それでも光は無垢で』
そのコンビニエンス・ストアでは弁当、おにぎりの類いが欠けてい...
[秋田県][男鹿市]
穂村弘『短歌ください』
無人駅ばかりが目立つ男鹿線に少し大きな車掌がいます (はれや...
D[di:]『ファイアースターマン日記』
札幌駅に着き、次に地下鉄に乗ってススキノのホテルにチェックイ...
[山形県][酒田市]
椎名誠『どうせ今夜も波の上』
さぞかし名のある御方であろうと改めてよく見た店名は「川柳」と...
[福島県][いわき市]
鴻上尚史『「世間」を笑い飛ばせ!』
『スパ リゾート ハワイアンズ』は、素敵な所でした。というか...
[北海道][函館市]
辻仁成『アカシアの花のさきだすころ』
おれはあいつに函館公園の大きな、古い、アカシアの傍らでプロレ...
[北海道][苫小牧市]
佐藤友哉『クリスマス・テロル』
冬子は本拠地である北海道北広島市から四十キロメートルほど南下...
阿部和重『ピストルズ』
若木山の裏手を走る若木一条通りに面した果樹園のただ中に、菖蒲...
[北海道][えりも町]
松尾スズキ『ぬるーい地獄の歩き方』
『襟裳岬』の「何もない~春です~...
[宮城県][白石市]
古川日出男『聖家族』
白石城が復元されて、それで充分だったか。いや。いかにきゃっす...
[福島県][会津若松市]
いとうせいこう/みうらじゅん『見仏記 ゴールデンガイド篇』
福島の鉄道事情は大変厳しく、宿営地の会津若松からその日回ろう...
[北海道][弟子屈町]
佐川光晴『極東アングラ正伝』
遊覧船で知床岬を廻っているあいだも、ただただぼうっとしていた...
[青森県][弘前市]
田口ランディ『ハーモニーの幸せ』
十メートル先も見えないほどあたりは吹雪いていて、たどりついた...
[北海道][新ひだか町]
池澤夏樹『キップをなくして』
「春立は、日高本線で静内の少し先だね」 「ええ? 駅の名前、...
[北海道][厚岸町]
椎名誠『大漁旗ぶるぶる乱風編 にっぽん・海風魚旅4』
明るい空の下でみる厚岸は、海沿いに走る直線道路の左右に店や民...
[山形県][南陽市]
古川日出男『ボディ・アンド・ソウル』
山形県南陽市・赤湯温泉、午後六時。僕は小池宏之とすき焼きを食...
椎名誠『読書歯車のねじまき仕事』
二時にはその日の目的地、大沢温泉に着いた。この宿は二度目であ...
[北海道][帯広市]
イッセー尾形『とりあえずの愛』
荒野にある日忽然と碁盤の目の帯広が出来上がり、多くの人たちが...
[青森県][黒石市]
吉田修一『初恋温泉』
暖房の効いたタクシーに乗り込むと、辻野は、「うᦉ...
[青森県][むつ市]
小林恭二『半島記・群島記』
かつて軍港として発達し、その後このまさかりのかたちをした半...
[北海道][北見市]
村上春樹『走ることについて語るときに僕の語ること』
ランナーはオホーツク海に面したサロマ湖のまわりを、ぐるりと走...
[北海道][札幌市南区]
大崎善生『別れの後の静かな午後』
千歳と札幌の間に高速道路が建設され、原生林に囲まれた恵庭岳は...
辻仁成『海峡の光』
函館湾と津軽海峡とに挟まれたこの砂州の街では、潮の匂いが届か...
花村萬月『重金属青年団』
わたしとクリアは、ほんのすこし熱めの透明なお湯のなかで、お...
[岩手県][宮古市]
椎名誠『くじら雲追跡編 にっぽん・海風魚旅2』
浄土ケ浜の浄土はもちろん極楽浄土のジョウドである。白い浜と白...
[北海道][利尻町]
椎名誠『モヤシ』
利尻島で一番の観光名所はオタドマリ沼から利尻富士を眺める場所...
村上春樹『東京奇譚集』
彼女は名古屋の生まれ育ちなので、北国酒田の冬の寒さと風の強さ...
[北海道][札幌市]
穂村弘『現実入門』
札幌は相変わらず不思議な明るさを感じさせる町だ。 アロハ...
阿部和重『グランド・フィナーレ』
亜美と麻弥という二人の女児とわたしが出会ったのは、神町に雪が...