北方民族博物館 - 島田雅彦『カオスの娘』

物語の舞台 - 北方民族博物館(北海道 網走市)

祖母の死の床に現れ、トンコリを持っていった人と会う約束は取り付けていた。死んだ父の従兄弟に当たるその人は野原林太郎という名で、網走川沿いの原野に一人で暮らしている。そこを訪ねるつもりでいたが、向こうから北方民族博物館で会おうといってきた。

シャーマンであった祖母から後継者として名指された少年が、死んだ祖母と対話をしにやってきた網走。

北海道立北方民族博物館として実際に網走にある博物館で、北海道から樺太、北極海周辺に住む民族の博物館です。アイヌ、ウィルタ、ニブフの話も作中で出てきますが、アイヌ系シャーマンの末裔なのですね。「トンコリ」もアイヌ伝統の弦楽器です。

掲載日:2013-05-19
北方民族博物館イメージ
※写真はイメージです。地図もイメージであり、写真撮影地点や物語の舞台の特定を意図したものではありません。

図書情報

北方民族博物館について

北海道立北方民族博物館(ほっかいどうりつほっぽうみんぞくはくぶつかん)は、北海道網走市にある博物館。北海道教育委員会が設置し、財団法人北方文化振興協会が指定管理者として管理をしている。英語名はHokkaido Museum of Northern Peoples


[概要]

北方民族博物館の対象とする北方民族とは、オホーツク海・北極海周辺の、北海道、ロシア沿海州、アラスカ、シベリア、北欧等の地域に棲む民族(アイヌ、ニヴフなど)で、これらの地域と民族の文化と歴史の研究や理解促進を目的とする。これらの民族を対象とした民族学博物館としては、日本では唯一のものである。

建物全体は水鳥が羽を広げた形であり

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