函館 - 辻仁成『海峡の光』

物語の舞台 - 函館(北海道 函館市)

函館湾と津軽海峡とに挟まれたこの砂州の街では、潮の匂いが届かない場所などなかった。

函館は辻仁成にとって故郷という意識の強い町。転勤族の父に連れられてあちこち移ってるが、高校を卒業したのが函館の頃です。

函館が舞台となる作品も多くありますが、この芥川賞受賞作でも、印象的に函館が語られます。よりピンポイントで舞台を言えば「函館少年刑務所」。主人公はそこの看守なのですね。狭い町だから観光エリアのすぐそばにあって、五稜郭からも歩けるような場所です。

なにはともあれ、引用部の静やかさはいいですね。「潮の匂いが届かない場所などなかった。」

掲載日:2006-09-28
函館イメージ
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※写真はイメージです。地図もイメージであり、写真撮影地点や物語の舞台の特定を意図したものではありません。

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