検見川 - 椎名誠『草の記憶』

物語の舞台 - 検見川(千葉県 千葉市花見川区)

境川の中流にある澱粉工場が潰れてしまったので、どんなふうになっているのか見にいこうと、十月末の日曜日に神田パッチンやガチャ丸、及川のデブ、それに猫ちゃんの五人で探検隊を作ってさっそく行った。

全体、架空の地名になっています。「石延駅」を中心に広がる町で、境川とその河口、海岸のあたり、また川を遡った山といったところが舞台になります。

境川沿いには引用部にあるような澱粉工場や変電所があったりすることから、また椎名誠氏自身が子どものころを過ごした話も総合して、境川は花見川に比定できると思います。とすると、中心となる町は検見川のあたり。

それにしても昭和三十年代を描いた物語なので、現代の事物にひとつひとつを当てはめることはできないわけですが、このあたりで少年期を過ごした記憶のある方(どの世代だ)は懐かしく読めるのでないかと思います。自然のなかを遊びまわる時代。

掲載日:2011-10-09
検見川イメージ
(C) 掬茶
※写真はイメージです。地図もイメージであり、写真撮影地点や物語の舞台の特定を意図したものではありません。

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