黄金町 - 柳美里『ゴールドラッシュ』

物語の舞台 - 黄金町(神奈川県 横浜市中区)

黄金町は陽光を拒んでいる、というより独自の灼熱を内部に秘めているので陽光のほうが町を避けているというべきかもしれない。上空から見ると、白昼でさえ住人たちは人工灯を必要としているのではないかと思わせるほど町全体が洞穴のような闇につつまれている。

14歳の少年が黄金町の駅前にあるパチンコ屋を経営する父親を殺害する。愛憎入り交じる欲望の町、黄金町。

黄金町は京急本線に駅があり、駅のすぐ南に大岡川が流れています。周辺は戦後より青線として知られていました。「ちょんの間」な売春地帯。2009年の「横浜開港150周年」に向けて摘発が強化されたというのでごく最近まで残ってたわけですが、現在はそういったお店はない、のかな。

それ自体は「町の活気を奪う」という結果に当然なりますけど、近年は「アートによるまちづくり」が進められています。

掲載日:2012-08-11
黄金町イメージ
※写真はイメージです。地図もイメージであり、写真撮影地点や物語の舞台の特定を意図したものではありません。

図書情報

黄金町について

黄金町(こがねちょう)は、神奈川県横浜市中区の町名。下町かえのが、または京浜急行電鉄黄金町駅の所在する南区から初音町、黄金町、日ノ出町までの中区を含む大岡川沿い一帯の通称である。現行行政地名は黄金町1丁目および黄金町2丁目(字丁目)。住居表示は未実施区域。


[歴史]


[前史]

元々は久良岐郡太田村の内で、1869年に黄金町が成立した。哲学書『淮南子』(えなんじ)の「清水有黄金金龍淵有玉英」の一節から町名を採ったとされる。かつては水田であった関外地区も、明治時代にもなると横浜の中心部、関内地区の発展に伴って都市化が進んだ

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