名古屋 - 清水義範『蕎麦ときしめん』

物語の舞台 - 名古屋(愛知県 名古屋市中村区)

「Kさん、東京の人だにゃあですか」

 K氏がどうしてわかったのかと尋ねると、こういう答えが返ってきた。

「すぐわかるぎゃ。地下街があるのに地上を歩きゃあすもん。東京の人は地下街が嫌いだでよう」

表題作より。

東京生まれ東京育ちの鈴木雄一郎氏が、名古屋転勤によって感じた名古屋を喝破する論文。それを清水義範が紹介するという形態の短編で、引用部はその論文のなかの一文。ですが、もちろん「鈴木雄一郎氏の論文」も清水義範の筆になります。

名古屋人って異常に地下街が好きだよね。という感想を抱かないわけにはいかない論法の文章です。あちこちに地下街でつながってるので名古屋人の案内がないと迷子になりかけます。

掲載日:2012-07-28
※写真はイメージです。地図もイメージであり、写真撮影地点や物語の舞台の特定を意図したものではありません。

図書情報

名古屋について

名古屋(なごや、英: Nagoya)は、愛知県西部の地名。濃尾平野の中央部にあり、伊勢湾に臨む。もとは尾張徳川氏の城下町で、尾張国にあった。古くは那古野とも書き、その後名護屋とも書くようになっていた(表記ゆれがあった)。


[歴史]

この地がどれほど古くから「なごや」という音で呼ばれていたかは定かではないが、旧広橋家本「江家次第」裏書(東洋文庫蔵)にある「建春門院法花堂領尾張国那古野庄領家職相伝系図」に平安時代末期の荘園名として書かれているのが「初見」つまり現在確認されている文書としては最も古いものだとされ、南北朝時代の写本

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