熊野 - 中上健次『枯木灘』

物語の舞台 - 熊野(三重県 熊野市)

海水浴場は大泊だった。木ノ本の先、鬼ヶ城のトンネルを越えたところにある小さな入江に出来た浜だった。有馬は大泊までの間にあった。橋を渡って鵜殿を通り、道はすぐ海に沿って植えられた松林に平行しはじめた。

タイトルの「枯木灘」は和歌山県すさみ町に実際にある海岸の名前です。しかし枯木灘の海岸自体が直接舞台となる場面が見つからず、同じ海辺ということで熊野灘に面した大泊のシーンを引きます。

三重県熊野市にある大泊海水浴場。無人駅ですが紀勢本線大泊駅のそばです。大泊というビーチは沖縄にもあったりしますがこちらは三重県です。

作品の舞台としては、南紀のあちこちに広がります。

掲載日:2012-07-28
熊野イメージ
※写真はイメージです。地図もイメージであり、写真撮影地点や物語の舞台の特定を意図したものではありません。

図書情報

熊野について

熊野市(くまのし)は、三重県南部にある市。熊野灘に面しており、吉野熊野国立公園に含まれている。旧南牟婁郡。東紀州を代表するビーチリゾート地である。


[概要]

七里御浜の東端に位置し、中心市街地は古くからの中心である木本、かつては沼地であったが近年新しく開発された井戸であり、この2つの市街地は連続している。かつて木本は奥熊野代官所が置かれ、熊野地方一帯の行政の中心であった。それゆえ廃藩置県で三重県に編入された時には支庁がおかれ、現在も三重県の熊野地方を管轄する官公庁が多く存在する。

2005年(平成17年)11月1日、(旧)熊野市と南牟婁郡紀和町が新設合併し、(新)熊野市が発足した。

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