海水浴場は大泊だった。木ノ本の先、鬼ヶ城のトンネルを越えたところにある小さな入江に出来た浜だった。有馬は大泊までの間にあった。橋を渡って鵜殿を通り、道はすぐ海に沿って植えられた松林に平行しはじめた。
タイトルの「枯木灘」は和歌山県すさみ町に実際にある海岸の名前です。しかし枯木灘の海岸自体が直接舞台となる場面が見つからず、同じ海辺ということで熊野灘に面した大泊のシーンを引きます。
三重県熊野市にある大泊海水浴場。無人駅ですが紀勢本線大泊駅のそばです。大泊というビーチは沖縄にもあったりしますがこちらは三重県です。
作品の舞台としては、南紀のあちこちに広がります。
掲載日:2012-07-28