木屋町通 - 平野啓一郎『高瀬川』

物語の舞台 - 木屋町通(京都府 京都市中京区)

高瀬川に沿って暫く歩き、酔っ払った四五人の大学生が、皆で写真を撮り合っている脇を通った時、裕美子は、「あっ、」と声を発し、バッグの中を覗きながら、

「そうだ、忘れてた。この前のインタヴューの時の写真を預かってきてたんだった。」と立ち止まった。

森鴎外を明確に意識しながらの高瀬川、京都です。

京都三条から四条にかけての繁華街、高瀬川に沿って木屋町通を歩く男作家と女編集者。ラブホテルから出た後のシーンです。

高瀬川はその狭さと浅さから、運河として船運に使われてた様子はなかなか想像しづらかったりするのですが、その歴史もともなって、京都の繁華街に雅な印象を与えます。

掲載日:2012-07-22
※写真はイメージです。地図もイメージであり、写真撮影地点や物語の舞台の特定を意図したものではありません。

図書情報

木屋町通について

木屋町通木屋町通り(きやまちどおり)は、京都市の南北の通りの一つである。北は二条通から南は七条通まで、全長約2.8キロメートルの道路である。先斗町の西にあり、高瀬川の東側に沿って中京区・下京区を貫通する。

略称木屋町(きやまち)は、東西の通り名と合わせて頻用され、また通り沿い・高瀬川沿いの二条・五条間の地域を「木屋町」と通称する。

三条通から南では、一部を除き高瀬川西岸に西木屋町通(にしきやまちどおり)が並走する。


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