翌日、僕は淀にいる。淀には京都競馬場がある。これが東の六地蔵に対しての西だ。僕と博文を送るとき、女はこの淀も京都市内で、京都市の南端にあって伏見区なのだと言った。市内であるとかないとかの価値は僕には全然わからなかったし、未知、または無知であって当然だったけれども、僕は京都競馬場のことは知っている。
京都市南部、伏見区にある淀。ランドマークとしてあるのが京都競馬場です。あるいは「淀」と言うだけで競馬場を指したりしますね。
作中では、主人公の青年が「伊藤博文」という名の犬とともに、東京から京都へやってきます。まず居と定めるのが淀。東寺とか、京都市内のスポットがほかにもいろいろ舞台として登場する小説です。
掲載日:2012-09-16