三宮 - 筒井康隆『薬菜飯店』

物語の舞台 - 三宮(兵庫県 神戸市中央区)

ある日おれは散髪に行った帰途、下山手通りから国鉄三ノ宮駅に出る路地を抜けようとした。「薬菜飯店」を見つけたのは、近道をしようとして南北に通じる路地へ入った時である。間口わずか一間、数階建てのビルの裏に密着して、その小さな中国料理店はひっそりとうずくまっていた。

神戸の中心駅、三ノ宮駅。下山手通りから向かうというので駅の西側になると思います。そのへんの路地にある中国料理店。健康によい料理をいろいろ出してくれる店です。まぁ筒井なのでそんな平和な話ではないですが。

「国鉄」と言ってる時点で時代古いですし、駅周辺の様子はその頃から変わってるでしょうから、「そんな怪しい店があってもおかしくない」という一角がまだあるのかどうか分かりません。

掲載日:2012-07-25
三宮イメージ
(C) R.Hand
※写真はイメージです。地図もイメージであり、写真撮影地点や物語の舞台の特定を意図したものではありません。

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