田辺 - 中上健次『紀州』

物語の舞台 - 田辺(和歌山県 田辺市)

その狭い道幅の町を、歩き回る。この田辺という土地が、夜のせいか、私の知っている様々な土地と重なってみえる。だが、私の知りたいのは、田辺という土地であり、田辺の田辺たるゆえんである。

「田辺」より。

和歌山県、紀伊田辺です。この本は南紀をぐるっと経巡るルポなので、田辺はそのなかの一章です。「田辺市」と言うとその範囲は広くて(2005年の合併で広がって)、熊野本宮のほうまで入ってしまうわけですが、ここでは紀伊田辺駅周辺の、田辺です。

熊野古道の中辺路ルート、大辺路ルートの分岐点ということで、古くからの交通の要衝です。田辺の田辺たるゆえんは、私には分かりません。

掲載日:2012-07-27
※写真はイメージです。地図もイメージであり、写真撮影地点や物語の舞台の特定を意図したものではありません。

図書情報

田辺について

田辺市(たなべし)は、和歌山県中南部に位置する市。

人口・経済の点で和歌山県第二の都市であり、和歌山県南部の経済・産業の中心地でもある。熊野古道の中辺路ルートと大辺路ルートの分岐点であり、「口熊野」と称される。面積は1000 km2を超え、近畿地方の市では面積が最大である。


[地理]

気候は黒潮の影響があり、比較的温暖であるが、内陸は山が迫り、山地的な気候の影響がある。一方、市の北部は紀伊山地に面する。熊野本宮大社をはじめ、熊野参詣道、熊野九十九王子社跡などは、ユネスコの世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」に含まれる物件である。

海岸線は入り組んで田辺湾を形成する。今後発生が予測される南海トラフ巨大地震の際には

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