長島 - 松浦寿輝『半島』

物語の舞台 - 長島(山口県 熊毛郡上関町)

S市は瀬戸内海に向かって南に突き出した小さな半島の先端にある。もっと正確に言えば半島の先には島があり半島の先端とその島とをひっくるめたものがS市だった。ただし島といってもほんの五十メートルほどの橋ですぐ渡れてしまう程度のもので......

S市をはじめ登場する舞台は架空の土地だと明言されているので、舞台を探しても意味はないのですが、地理的な特徴で言うと山口県上関町などそれっぽくないですか。室津半島から長島へ、橋でつながってます。

もっと言うと、長島から海を隔てた西の祝島は橋でつながってませんが、入り組んだ路地の感じとか島の規模とかが作中のイメージとよく似てるような気がします。

この長島―祝島あたりではいまは原発作る作らせないって話ばかりみたいですが・・・。

掲載日:2007-09-23
※写真はイメージです。地図もイメージであり、写真撮影地点や物語の舞台の特定を意図したものではありません。

図書情報

長島について

長島(ながしま)は山口県熊毛郡上関町にある島である。

概要

山口県の南東部に突き出た室津半島の先端と上関大橋で結ばれている。周防灘に面した海岸線は複雑で入り江が多く、古くから風待ち・潮待ちの船で賑わいを見せていた。熊毛群島の中心的な島の一つであり、北側には雑石瀬戸があり、周囲には大小の島々がある。

周防灘と伊予灘は現代の瀬戸内海でも比較的に生態系や自然環境が残されており、長島の周辺でもスナメリ、カンムリウミスズメ、カブトガニ、ナメクジウオ、カサシャミセン、スギモクなどの生息が確認されている。

とくに貝類の多様性は特筆すべきであり、ナガシマツボCeratia nagashima)は長島において模式標本が発見され

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