福岡の田舎。筑豊の小さな炭坑町。一日八本の運行しかない赤字単線の終着駅がオカンの故郷だった。結局、オカンは子供を連れて実家に出戻ることになったのだ。実家にはばあちゃんがひとりで暮らしている。
筑豊は福岡県内陸部、炭坑町として栄えたエリア。作中では明確な地名として記されてはいませんが、宮若市(旧宮田町)かというところです。「一日八本の運行しかない赤字単線」は1989年に廃線となった宮田線で、終着駅は筑前宮田駅です。炭坑の閉鎖にともなって、町は寂れ、鉄道が廃線になる、というのはよくある話。
リリー・フランキーが(というか本作の主人公が)小倉から母の実家である筑豊に移り住んだエピソードです。
掲載日:2012-02-12