ゾーンへの道はヤクーツクに向かう古い街道だった。その道路は北に向かって曲がり、レナ河に達して、そこで細くなって轍のついた砂利道になっていた。
ロシア東部、レナ河に面した都市、ヤクーツク。ヤクーツク自体が舞台になるわけではない(すみません)のですが、そのあたりの「極北」を移動していきます。
「ゾーン」に何があるのか、何があったのか、少しずつ明らかになる事実に凍えながら進むことになります。
内容としてはフィクションなので、現実の町に当てはめられないところも多いわけですが、途中、緯度66度の場所という表現が出てきます。ヤクーツクは62度付近ですので、ヤクーツクから4~500キロ北ということになりますね。
掲載日:2012-06-03