ウルアパン - 池澤夏樹『きみのためのバラ』

物語の舞台 - ウルアパン(メキシコ ミチョアカン州)

しかし、ウルアパンという最寄りの町までは行けたのだが、その先がうまくいかない。パリクティンと目的地の名を言ってバスに乗ったのになぜか別の村に着いて、そこがどこかもわからないままに一日を村の広場でぼんやり過ごし、夕方のバスで帰ってきた。

表題作たる短編「きみのためのバラ」より。

メキシコ北西部、ミチョアカン州の都市ウルアパン。そこから30キロほどのところにパリクティン山があります。

昭和新山と同じ頃に、やはり同じように地面が隆起して突然できた山として知られます。

麓のアンガウア村からは馬でのアクセス。

当時の噴火で村がひとつ埋まってて(時間があったので住民はみな避難済み)、溶岩に埋もれた教会なども残ってるみたいですね。

小説中ではメキシコをぶらぶら旅しながら、ガイドブックで見て行ってみようかと思ったのに、なぜか山には辿りつけず、ウルアパンで引き返すことになります。

掲載日:2007-07-01
※写真はイメージです。地図もイメージであり、写真撮影地点や物語の舞台の特定を意図したものではありません。

図書情報

ウルアパンについて

ウルアパン (Uruapan)は、メキシコ・ミチョアカン州第二の都市である。人口は35万6786人(2020年)。ティエラカリエンテ地方の東にある、ピュレペチャ高地の西端に位置している。植民地時代から、その立地のために、経済的に重要な都市であった。現在、メキシコのアボカド栽培地域の中心であり、ほとんどの国内及び国際的な作物はここから流通している。


[歴史]

1522年スペインは、最後のプレペチャ族の統治者がパツクァロ地域からここに逃げた際に、この都市を征服した。近代のウルアパンは、1534年にフアンデサンミゲル修道士によって設計された。独立戦争で重要な役割を果たし、フランスの介入の間、ミチョアカン州の首都であった。

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