ヌビア - 古川日出男『アラビアの夜の種族』

物語の舞台 - ヌビア(エジプト)

それは小王国で、ひとつの商都からなる砂漠の邑です。その地理はといえば、上エジプトの最南部がヌビア王の領地を経てあらゆる蛮境と接するところ、聖なるナイル河が二度、三度と彎曲する砂漠地帯であって、じつに心地よい緑野を国土としておりました。

「ゾハル」と呼ばれるオアシスの町が舞台となりますが、ファンタジーゆえ場所の特定ができません。ナイル河をさかのぼったスーダン側?

エジプト内アブ・シンベルのあたりがヌビア遺跡と呼ばれますが、ヌビアといったときの領域も広くてスーダンにまたがります。

イメージとしては古代エジプトの都市を描いておけばいいんでしょうかね。

砂漠の遺跡に封印された蛇神。禍々しく美しい、ストーリーです。

掲載日:2007-01-14
ヌビアイメージ
※写真はイメージです。地図もイメージであり、写真撮影地点や物語の舞台の特定を意図したものではありません。

図書情報

ヌビアについて

ヌビア (Nubia) は、エジプト南部アスワンあたりからスーダンにかけての地方の名称。古代エジプト語のヌブ(金)から古代ギリシア・ローマ人がそう呼んだのが始まり。アラビア語ではヌーバ。ヌビア語はレプシウスにより「黒人との混血」、ライニシュにより「原ハム語」、ヴェステルマンにより「スーダン系」とされてきたが、グリーンバーグ以降ナイル・サハラ語族の東スーダン語派とされている。

もともとエジプトとヌビアは同一の祖先から別れた国であった。ヌビアは古代から金や鉄、銅などの鉱物資源に恵まれ、エジプトにとって重要な役割を担ってきた。現在では本来の文化や風貌など、古代以降にギリシャ人・ローマ人の移民が流入し続けたエジプトとは異なる独自性を残している

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