清水義範
清水義範プロフィール&ガイド
清水義範(しみずよしのり)―1947年生まれ(77歳)。愛知県愛知郡天白村(現・名古屋市)出身。小説家。
ジュブナイル作品を書きながら、1981年『昭和御前試合』でデビュー。
1988年『国語入試問題必勝法』で第9回吉川英治文学新人賞受賞。
「パスティーシュ」作家として模写・パロディを駆使した独自の作風で評価を築く。近年は一つのジャンルでは括れなくなりましたが、彼の実力が一番よく発揮されているのは、パスティーシュ的な短編作品であると思います。『永遠のジャック&ベティ』がその作風を理解するのに最適でおすすめ。エッセイでは西原理恵子と組んだお勉強シリーズが話題となりました。名古屋への愛は素晴らしいです。
関連作家・似てるかも作家:筒井康隆 高橋源一郎 橋本治 北村薫 林真理子 西原理恵子 京極夏彦 浅田次郎 上遠野浩平 栗本薫
清水義範おすすめ本ベスト5
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パスティーシュという言葉も曖昧な初期の短編集。東京人による名古屋論を紹介する体裁の表題作、街道をゆくそのままに「商道をゆく」など、パロディ、模倣という手法そのものを楽しむ「これまでなかった!」衝撃作。文学(小説)
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とにかくアイデア豊富な笑うしかない短編集。「取扱説明書」が大好き。架空のメカの取扱説明書で、パスティーシュの笑いという模範。表題作も架空の秘湯を紹介するガイドの形態をとっていて、著者の魅力全開の傑作。文学(小説)
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泥棒が使う「バールのようなもの」ってなんだ。ニュースで当たり前のように言われるそれを私は知らないのだ。そんな表題作を含む短編集。「○○についてどう思いますか」のオカマは『学問ノススメ』の大道寺。多分。文学(小説)
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例えば表題作には風刺が入っている。受験教育の愚。しかしこの場合ただ笑って読むのが正しい。アイデアの宝庫たる迷いのない短編集。ところで「猿蟹合戦とは何か」は文庫で解説してる丸谷才一のパロディなんですか?文学(小説)
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パスティーシュの清水ここにあり! 新しい手法を模索し「こんなのはどうだ」と次々と提示していた頃の傑作短編集。スポーツ中継の解説者、新聞の投書欄などあらゆるものを料理してやるぞってなパワーに満ちている。文学(小説)
清水義範レビュー一覧(112冊)
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物知りなおじさんが、うんちくを滔々と語る。「今回サイバラ絵すくなくね?」とか言いながらこちらは関心のあるところにだけちょっと耳を傾ける。守備範囲が中東だったり名作文学だったりやや偏るのを琴線的OKなら。文学(エッセイ)
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古典的な名作文学を案内する読書本。あまりひねりがないので読書感想文の本を選ぶ参考(&書き方参考)くらいにしか使い所が見いだせないが、サイバラのツッコミは相変わらず鋭い。しょーもなーって叫んどかないとね。文学
清水義範の新刊・近刊
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2020-12-15講談社 講談社文庫ピントが外れている文章こそ正解! 問題を読まないでも答はわかる!? 国語が苦手な受験生に家庭教師が伝授する解答術は意表を突く秘技。国語教育と...
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