綿矢りさ文体かわりましたねぇ

近況報告

綿矢りさの新作『夢を与える』を読み終わりました。文体かなり変わりましたね。Yahoo!ブックスのインタビューを読んでも文体の変化は意識的ということなので、それ自体は歓迎されるべき幅なんだろうなと思いますが、なんか普通の小説になっちゃった。

いや確かに読みやすし、ストーリーにも合ってるとは思うのですが。あのひっかかりがいっぱいあるヘンな文章が好きだった私はちょっと残念な感じ。「女子高生みたいな文体」はソレが身の丈にあっていた頃の自然な文体だったけど今はそうじゃない、のかな。

しかしこの間、「りさタン萌え~」って言ってた人たちはどこへ消えてしまったんでしょうか。待望の新作だというのに、あまり話題になってないような気がします。冷たいじゃないですか。サイン会は盛況、「おさわり厳禁!」とか厳戒態勢だったらしいですが・・・。

話はズレるのですが、ソレが「話題になってるかどうか」ということは、どこを見ればわかるのでしょうか。古来、その役目はテレビだったわけですが、その信じられてた力はかなり減じましたよね。では検索サイトが出す「旬の検索ワード」とか、ブログでの頻出語句解析とかでしょうか? そもそも「話題になってる」という情報が自分に必要なのかどうか、というところまで考え始めたら人としての進化なんでしょうけれど。