2004年10~12月

近況報告

香箱。

パソコンは修理あがり戻ってきました。これで年を越せそうです。

町田康『猫にかまけて』を電車で読んでて声出して笑ってしまったんですよ。本読んで人前で笑うのと泣くのとではどっちが恥ずかしいんだろう? なんて思ってるうちに、同じ本であれあれという間に泣いてまして。なんだどちらにしろ恥ずかしいんじゃねぇかというか。

これ猫好きな人に勧めたいんだけど躊躇われたりもして。猫好きなら絶対に笑うから読んでみてよ!と言いたいんだが、同時に猫好きは絶対に泣くので、特に最近亡くした仔がいる人には勧めちゃいけないかもしれないって。

罪作りな本ではある。

ときに、「香箱」って言葉はご存知ですか。『猫にかまけて』で頻繁に出てくる言葉なんですけど。こんな文脈。「と、その上着のうえで、必ずといっていいほど、ココアが香箱をつくって気持ちよさそうにまどろんでいるのである。」

うちは猫飼ってますし知識として分かるんですが、辞書にも載ってないのですよ、香箱。夏目漱石が作中で使ってるとか聞きますけど、注釈なしで使っていい誰もが知ってる言葉じゃないですよね?

どんなものか分からない方は香箱倶楽部本館に写真があるので見てくださいな。可愛いですね。こう、手を体の下に丸め込むポーズ、猫的に落ち着いてるときのポーズなわけですね。

香箱としか言いようがないんだけれども、注釈くらいは入れなよと思ったんでした。

む。いま振り返ったらうちの2匹が両方香箱組んでる。一方は窓辺で、もう一方はホットカーペットの上で。

パソコン壊れまして。

デスクトップマシンが壊れました。電源入れるとファンは回るんですけども、画面が真っ黒のまま何も進まない状態。ハードディスク的な障害?

昨年の同じ時期にもこれとまったく同じ状態になって、マザーボード交換してもらったんですが、しようがないのでまた修理に出しました。たぶん戻ってくるのは年明けでしょう。

モバイル用にノートももってるのでノートから更新してます。でも100字レビューをAccessのDBから出し入れしてたりしたんで、それがないノートだと更新も通常に倍して大変だったりします。というか更新する元気もなくなってるわけなんですけどね。

そのAccessデータで言うと数週間前のバックアップはとってあるんでそこから復旧はできますが、このままデスクトップマシンのデータがお亡くなりになったら泣けますよ。祈りながら。

マイジョー

ドラクエVIIIをクリアしたのでMaster of Epicに戻ります。

さて舞城王太郎。前に『阿修羅ガール』を絶賛しまして、別の作品も読んでみました。『阿修羅ガール』の数ヶ月前に出た『熊の場所』ですが、原型となるような風景もありながら、まだそこまで至ってない感じです。バキバキのエンタメだったらしいデビュー作が来週文庫になるんでそれも読み比べてみようと思いますが、4作目にあたる『熊の場所』あたりでちょうど純文系に振れたんでしょうか。最初の3作はノベルスで、ここからハードカバーになってますし。

『熊の場所』はまぁそこそこの作品なんで3つ星どまりですが、最後のほうに松本人志のネタがあるんですよ。いやパクリとかじゃなく、松本の「一人ごっつ」ビデオを借りてきて見るという設定なんですけどね。これ反則でしょ。ストーリー無視してここだけ突発的に笑える。僕もこのネタをTVでリアルタイムで見てて捩れ死ぬくらいに笑ってたんで。本当にこの頃の松本に天才という称号を上げるのにいささかの留保もありません。

別のこのネタが小説のオチになってるわけでもないんでネタバレにもならないと思いますけど、いちおうネタは伏せておきます。興味ある方は読んでみるべしと。

近刊情報取得のため

オフィスが移転になって以降「毎日書店へ行く」という生活が壊れてます。なんとか毎日行けるように調整したいのですが。

メルマガで「近刊案内」を流してますけど、いち読書人として、これから出る本情報の入手がより重要になってきました。何日に何が出るのだなと目当てがあってようやく書店に行くというような。

そんで、いつか言わなきゃと思ってたことをここで言っときます。「これから出る本」の情報を正しく教えてくれと。

メルマガでの近刊案内は各出版社のサイト、書店のサイトなどをチェックしてまわって集めてる情報なんですが、そこで「何日に何が出ます!」と言ってわたし何度誤報を出したことか。事前紹介したかった本を何度知り逃したことか。申し訳なさいっぱいながら、出版社に対してはもっとちゃんとしようぜという気持ちをふつふつとさせてきたのです。

これから出る本の詳細な情報を、もっとサイトに載せてくださいよ、出版社の方々。そして書店や関係先へ広く伝えてくださいよ。新刊を宣伝するのと同じくらいの力を、今後出る本の紹介に注いでほしいんです。

日本書籍出版協会発行のフリーペーパー「これから出る本」、書店に置いてあるのを見たことがある人もいるかと思いますが、これ、発売日が書いてないんです。「何日に出るかはわかんないけど、もうすぐ出るよ」っていうスタンス。そんなのは情報とさえ言えないと思うのですがどうなんですか?

「書店で見かけた日が発売日です。」ってやり方を、昔っからやってきた悪慣習だと私は思ってるんです。それだったらさ、ブックオフでいいわけですよ。ブックオフに負けたくないんだったら、「再来週20日の発売です!」ってきちんと宣伝して、発売日にちゃんと書店に積むと。それは古書店にはできないことなんで、新刊書店のひとつの勝機があるじゃないですか。あっという間に棚から消える新刊をがんばって紹介するより、近刊紹介のほうがむしろアピールになるじゃないですか。

そんなわけでこれアップしたあとメルマガ書きます。誤報にならないかとどきどきしながら。

ドラクエの思い出。

ドラクエ新作発売。こう見えてもすべての作品をプレイしているのでその思い出をまとめて見ましょう。

タイトル発売思い出
ドラゴンクエスト1986年5月当時13歳(中学1年)。IIが出た後、IIと一緒に友達に借りてやった。新鮮だがやはり小品だなと思った。
ドラゴンクエストII1987年1月当時13歳(中学1年)。Iと続けてプレイ。広すぎる世界に迷うことの楽しさを知った。パーティプレイは楽しいが、難度が高すぎて苦労した。
ドラゴンクエストIII1988年2月当時14歳(中学2年)。発売日の行列が話題となった作だが、並ばなかった私は買えずに追加入荷を待つこととなった。いまだにこれがシリーズ最高傑作。クリアして泣いた。
ドラゴンクエストIV1990年2月当時16歳(高校1年)。近所のおもちゃ屋で予約して発売日に入手。雪の中を友人と一緒に店に行って、予約してなかった友人は買えずという申し訳ない思いをした。第五章のオープニングに泣いた。
ドラゴンクエストV1992年9月当時19歳(大学1年)。大学の友人に借りてやった。どちらと結婚するかという選択に(多くの人と同様)悶絶した。モンスターを仲間にするのに燃えた。
ドラゴンクエストVI1995年12月当時22歳(大学4年)。家庭教師先の生徒に借りてやった。自分を取り戻す過程に年甲斐もなく泣いた。特技強すぎて呪文が台無しなのだがそれはそれで楽しかった。
ドラゴンクエストVII2000年8月当時27歳(会社員)。実家の妹が持っていたのを正月帰省で途中までプレイ、翌年の正月に残りをプレイするという2年がかりでクリアした。長すぎて感動には至らず。
ドラゴンクエストVIII2004年11月Amazonで予約注文するという失策のため、いつ届くのかとやきもきする、現在31歳。こんなことやってていいんだろうか。月曜日に会社休みを取っておくべきだったと後悔しつつ。

というわけで佐川メール便届いてないかポスト見てきます。

オフィス移転につき

勤務先が移転になったんですよ。それで何が一番影響を受けるかといえば、周辺にいい本屋があるかどうかということ。昼休みに毎日書棚を見て歩くことが何よりの愉しみでありリフレッシュ法であった私としては冗談でなく死活問題なんで。

これまでは電車で一駅移動してたんですが、会社も本屋も駅直結だったので、ご飯急いで食べれば20分くらいは本屋滞在時間が捻出できたんです。

せめて小さな古本屋でもあればいいのだがなと周辺歩いてみたんですが、全然ない。唯一、この本屋なら日参してもよいと思ったところは会社から15分くらい歩くところなんですよね。往復で30分もかけてたらそりゃ健康にもなろうけれども、昼休みに覗くには遠すぎる。

自転車でも会社に置こうかしら。

「本を買う」ということに関しては、いまやネットで買えるんで、別にどうでもいいんですけど、特に目当ての本もないまま書店をぶらぶらとしてはちょっと手に取って見たりパラパラやってみたりって人生に必要なことじゃないですか。

あまり大きな声では言いませんけれど、雑誌はもうほとんど立ち読みで済ませてたんです。書籍で手いっぱい、買ってまで雑誌に割く時間なんてないので。例えば本の雑誌とかロッキンオンとかニュートンとかいろいろ。これらを読む暇がなくなってしまうということになれば、また大きなダメージです。

諦めて、残業を減らして就業後に本屋へ走ることにしてもいいですか?(誰に聞いてる?)

電子書籍ってぶっちゃけ

先週の続き。なんで電子書籍なんて取り上げようと思ったかというと、「可能性」にはもっと注目されててほしいという勝手な期待であったりするわけなんです。今現在おもしろいかどうかは別にして、これからおもしろくなるはずだから、ちゃんと手に取れる位置にあってほしいという身勝手な思いなんです。

ぜんぜん使ったことがなかったので、このコンテンツ作るにあたってはいくつかの電子書籍をダウンロードして読んでみました。そのなかの1冊が筒井康隆/横尾忠則『美藝公』

日本の古本屋で検索すると5000円前後の値が付いてる。現在絶版の品でそれなりのプレミア。10年くらいの古本屋通いでは1度も見かけたことはないけど、定価の倍くらいは覚悟して手を尽くせば手に入る、というあたりか。

これが電子書籍だと630円、思い立ったその時に手に入ります。

前回も言ったけどこれがやっぱり電子書籍を買おうと思わせるひとつのあり方なので、もっとこういう本を収蔵してほしい。

「書棚に並べられないと意味がない」とか「初版じゃないと・・・」とかいうコレクターにはこれじゃダメなんでしょうが、「中身を読めればそれでいい」という純然たるファンも多いと思うんです。そういうラインナップをきちんと持つことがまず第一。

どう考えても再販商品とする意義のない電子書籍まで、各サイトで共通の価格設定にしてたり、それほどまでに出版界の業は深いのかというか、これから整備してゆくべき問題は依然多いですけれどね。

ほかに「書棚を圧迫しない」というのもメリット。読書端末リブリエとダウンロードサイトTimeBookTownのソニー陣営は「本はレンタルでも安く読めればいいという人が増えているのでレンタル方式で提供することにしました」とか言ってる。違うでしょ? 「電子書籍だからレンタルじゃなく保管しておける」にならないと。なんか変なところで言葉すりかえられてるような気がします。

ついでに言うと、TimeBookTownのFAQにこんな言葉があるんです。「著作権保護の観点からも、読める期間を設定し、印刷やコピーに制限をかけることで、安心して作品をお楽しみいただけます。」・・・どうですか? なんだか苦しくないですか? 正しい言い方はこちらだと思いませんか。→「利益保護の観点からも、読める期間を設定し、印刷やコピーに制限をかけさせていただいております。申し訳ありませんがご容赦ください。」

個人的使用に関わる印刷やコピーは現在の著作権法では保護されてるんですよ。それを制限するというユーザのデメリットを、まるでそれがいいことのように喧伝する。いま私的複製に関わる条文を改訂しようという動きがあるわけですが、個人的使用に関わるものは認められる公算が高いと見てますから。

ユーザのメリットを正しく提供できるようになってはじめて浸透してゆく話だと思うので、もうちょっと先かもしれません。でも業界のしがらみを抜ける突破口になりうる存在だと思うので、潰されずにがんばってほしい。と応援する所存でございます。

PCで音楽を聴く人が増えてるのでPCにも著作権料を(Asahi.comの記事)とか音楽は空気の振動で伝わるので空気を吸ってる人はお金払えとか(こちらは「まだ」主張してない)言い出すJASRACのようなヤクザの罠に電子書籍が捕まらないためには、ちゃんと注目しておくことが大事だとも思いますしね。

電子書籍コーナー

それほど意気込んでやるわけじゃないんだけど・・・と初手から逃げを打ちながら、新コーナー作りました。題して「電子書籍攻略の手引き」。

読書専用端末としてシグマブックとリブリエが華々しく登場したのがこの春。普及具合を眺めながら手を出すか否か検討しようと思ってたところが、もう話題にすらなりゃしない。このまま消えていきそうな勢い。ちょっと待てと。

なので電子書籍を微力ながら取り上げて、業界に塩でも送っておこうかと思った次第。

シグマブックとリブリエに限定すると狭くなってしまうので、それ以外のいわゆる電子書籍一般を取り上げてます。PCやPDAで読むやつ。読書端末の実機は買ってないしね。

100字レビューに載せてる作家の、電子書籍で出てる著作をリスト化してるのがメインというかそれしかやってないんですけど、随時追加更新してゆく予定です。「レビューに載せてる作家」というくくりは新刊ガイドコーナーや、メルマガでの近刊案内と同様なのですが、「もっと他の作家も取り上げてよ」という声も当然あろうかと思います。しかしそこまで手を広げると自身のモチベーション保てなくなるのが分かってるんでね、このやり方でやらせてください。

で、リスト化してみると、意外とあるんですよね。例えば中上健次『鳩どもの家』とかは傑作なんで人に勧めたいんですが、文庫も品切れ重版未定なのでなかなか勧めづらいものがあったんです。しかし電子書籍ならこれが即時手に入る。これ電子書籍の魅力のひとつでしょ。ね。

書き物としてシグマブックとリブリエも今後触れる予定なのですが、実は端末を使ってみたことはあるんです。使用感としてはどちらも「ページめくりが重すぎる」のが最大の欠点。電力消費を抑えるのは分かるけどページ移動に毎回3秒もかかってたらストレスたまりまくりです。普及させたいならそこんとこ、考えるように。

2時間の娯楽

100字レビューのほうで少し前から、読み終わるのにかかった所要時間を書くようにしてますが、川上弘美『おめでとう』は2時間でした。2時間かかるというか2時間楽しめるというか。

昔から本の値段は高いなと思ってたわけなんですが、娯楽としての費用対効果を冷静に考えると存外に安いんじゃなかろうかとも思ったりします。『おめでとう』はハードカバーで1365円、文庫で420円です。これで2時間楽しめるわけ。

映画館だと2時間で1800円。DVDで買ったら4000円くらい? レンタルなら400円くらい。

音楽CDは1時間で3000円か。こりゃ高いね。レンタルは最近借りてないけど300円くらい?

音楽は何度も聴くけど、本は1度読んだら終わりじゃん。とかいう呟きも当然出てくるわけですが、CD買ったけど1度しか聴かなかったということもあれば、同じ本を何度も読む人もいるので一概にはいえず。

こう、同じような、楽しんでなお手元に残る娯楽メディアと比べると、本はずいぶん安いですよね。

まだ所要時間をつけた本は50冊にもなってませんが、その中でちょっと計算してみると、井沢元彦『逆説の日本史8』の文庫が一番費用対効果がよいということになりました。690円で7時間40分も楽しめます。破格。

親鸞賞

なんだかオカ板的な発言をぼやぼやとしてたところに新潟で大きな地震が起こってしまいました。これ以上ヘンな言霊になってもいかんのでやめときまして・・・。

池澤夏樹『静かな大地』が親鸞賞を受賞したというニュースがありました。たいていの人が「何それ?」と言ったと思います。僕も言いました。

本願寺維持財団主催、日本人の精神文化に寄与した作品に贈り、隔年で顕彰する文学賞。2年ごとってのも珍しいよね。辻井喬『沈める城』、水上勉『虚竹の笛』に続いて今回で第三回となります。

勝手に選考基準を推し量れば「説法のなかで触れたい作品」ってところでしょうか。『静かな大地』は仏教的な懐の広さというか人間愛みたいなものがありますからね。お坊さんがこの作品を褒めてても違和感ないというか。

しかし文学の話の流れのなかに明確に「宗教者」が立ち現れてくるとちょっとぎょっとします。ニュースのヘッドライン見たときに何ゆえ親鸞?と思いましたし。文学者にとっても宗教的な匂いを纏うのはあまり得策なことでもないような気がしますし。

まぁ大抵の文学賞と同じようにこれで何かが変わるわけではないので、池澤夏樹にとってもあまり大きなニュースでもないんでしょうけれどね。

というわけで浅間。

浅間山

「活発な火山活動」が続いている浅間山に行ってきました。警戒態勢につきあまり接近はできず。

写真は11日撮影のもの。んー、噴煙なのか雲なのかもよく分からなくなってます。雲の合間から落ちる光の帯、という絵が昔から好きなんですが、こう、光に乗って神が降りてくるように見えるんですよね。浅間を守護するような、光。

このまま浅間の活動が続くようだったら富士にも飛び火しそうで怖いんですけど。あるいは逆に、浅間が調整弁にされてるということでオーケーなんでしょうか。

前回から電波っぽいこと言ってるのは半分冗談として、まぁ遊びに行ってきたわけです。台風過ぎたら晴れるだろと思ってたのにずっとぐずぐず天気だったり、旅行日和とはなかなか言えない感じではありましたが、それなりに楽しんで。旅行記として書くかどうかは未定。

台風一家が大騒ぎ。

ほんと台風当たり年ですね。昔から怖いものは地震・雷・火事・親父と言いますが、って台風入ってないや、轟音が鳴ってるなか部屋に閉じこもっておりました。アンテナがおかしくなったのかテレビが一時映らなくなった以外には被害なし。

この台風、絶対誰か呼び寄せてる人がいるんですよ。日本に上陸するように仕組んでいる人がいるわけですよ。誰が? 台風が暴れることで得する人がいるんでしょうね、そういう人達が呼んでるんです。いやですねぇ。

地震を起こす人がいて、火山噴火させる人がいて。世界はこれからどうなってしまうんでしょう。

ということで明日晴れたら浅間山の様子見てくることにします。

現代米文学

柴田元幸のインタビュー集を読んで、リチャード・パワーズが読んでみたくなったのですよ。この人の作品ってまだ2作しか訳されてないの? インタビューのなかで触れられている『舞踏会へ向かう三人の農夫』は(ブックオフに)見つからず、『ガラデイア2.2』というやつを買いました。問題意識というか物語の構築目的が春樹と似てるような気がするんですよね、インタビュー見るかぎりは。名前だけはよく目にしてたんですが。読んだらまた報告します。

しかしパワーズの、部屋の反対側の壁に設置された巨大モニタに向かって、ベッドに横になったままキーボードを打つ、なんてカフカ的にすごい絵です。何かしらんけど憧れますな。

そのほかの作家も、ポール・オースター以外はみんな未読な作家なんですが、ちょっと興味湧きます。もとより海外文学ってあまり読んでおらず、なかなか手に取る機会もなかったりするんで、「ちょっと興味あるかも」ってきっかけも余さず摘み取らねば。それも「翻訳者で選ぶ」ってことになるのかもしれんけど。