現代文学100字レビュー

ピックアップレビュー

  • 『怒濤の虫』表紙
    初のエッセイ集。いきなりモザイクノンの話題で始まるが、全体的にはおとなしめ。というより「活字」に不慣れで思わず「地の可愛らしさ」を出してしまったという感じか。鑑賞植物を愛でたり、女子的感傷があったり。
    文学(エッセイ)
  • 『ドンナ・アンナ』表紙
    デタラメで破壊的な疾走感という魅力。どうしてこんな作品ばかり書いてしまうのか、悪意に満ちた短編集。オペラ的不均衡な愛の抒情詩たる表題作をはじめ四編を収録。「聖アカヒト伝」はあまりの毒々しさに気分爽快。
    文学(小説)
  • 『どこまでもアジアパー伝』表紙
    アジア底辺巡礼第二弾。さらに危ない橋渡りまくり。ジャングルの奥地で深い森に打たれながらハシシをやりたい人は旅立て!なんて感想じゃいけませんね。では改めて。両刀使いの国民党残党に会いたいならバンコクへ。
    歴史
  • 『THE MASK CLUB』表紙
    長編。SMクラブの女たちと現在を押し上げる過去という要素ならいつもながら安心して読めるクオリティ。死者の視線と、ミクロの決死圏な体中遊泳が奇抜すぎ。すごく構成が歪なんだけどやっぱり発表媒体の差なんでは?
    文学(小説)
  • 『真夜中の犬』表紙
    少年院帰りの貢は熱狂なしに暴力に身を任せる狛犬に魅かれて旅立つ。クスリを捌き、ヤクザに追われ、人を殺す。暴力を愛情表現として描き出そうとするアクションハードボイルド。必然性なく酸ヶ湯温泉ってのがいい。
    文学(小説)

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