現代文学100字レビュー

ピックアップレビュー

  • 『マッキントッシュ・ハイ』表紙
    「マックは便利なのではなく、自由なのだ」。その哲学や未来を称える、初期衝動としてのマック賛美書。アプリの選び方やHTMLの書き方など実用的なことから、ジョブス、ウォズたちの開発エピソードなど盛りだくさん。
    総記
  • 『卒業』表紙
    ボクシングのプロ・テストに挑むジュンは、自分だけの卒業を求め始める。卒業証書に意味なんてないんだ。人生っていう舞台の上で汗を飛ばして踊りたい。高校卒業直前に自主退学した著者の自己証明。輝ける若い日々。
    文学(小説)
  • 『私たちが好きだったこと』表紙
    出来すぎな出会いから始まる男女四人の共同生活。嫉妬したり傷ついたり励ましあったりと夏の夜の雨のように匂い立つ湿度。もう少しセックス賛歌な部分を抑えれば立派なテレビドラマになる。ネパールの蝶探しはいい。
    文学(小説)
  • 『飛ぶ男、噛む女』表紙
    私小説風な導入を経ながら、妄想の淵へと徐々に落ち込んでゆく構造の作品群。著者では珍しいほどにセクシャルな関係にこだわり、俄かに非現実にすり替わりうる男と女の関係がうそ恐ろしい。そこの痛みはリアルだし。
    文学(小説)
  • 『逆説の日本史 2 古代怨霊編』表紙
    聖徳太子編が白眉。「聖徳」の名から浮かび上がる、その波乱の生涯。怨霊信仰というキーワードで一変する歴史。仮説から断定へわしわし進む力強さが魅力だ。奈良の大仏建立の経緯にしても明快で分かりよい。楽しい。
    歴史

主な作家