現代文学100字レビュー
ピックアップレビュー
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「河川敷で少女二人、ボールを蹴り合って笑う風景」に見とれてるうちに、ストーリーに混ざってた異物もうっかり飲んじゃった印象。吸血鬼? 若く輝いていた時代と現在を結びなおそうとする試み、とか単純じゃない。文学(小説)
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10周年を迎えた赤マント12冊目。相変わらずの生活雑記ではあるが、2000年問題で騒がれた頃の晦日風景「東京崩壊を待ちながら」のおかしみと、チベット旅の実況中継が続く数話が特徴といえば特徴。どこまでやるのか?文学(エッセイ)
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ちゃぶ台がやってくる。平凡な家庭の平凡な出来事。言葉の魔道師が文学から遠く離れて、湿った荒野の中でペンを振り回している楽土。カフカのような家族像の柔らかな哀しみを描いた傑作。ラストシーンの鼻血を泣け。文学(小説)
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一大長編。文学性を拒絶した性表現をポルノと呼ぶのなら、この作品はポルノから大きく逸脱してしまった。終盤、物語は青い文学論と哲学談義で拡散し収拾がつかなくなる。こういう時はそう、問題作と言えばいいんだ。文学(小説)
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ホームの先がすぐ海という海芝浦駅は、東京近郊にある最果てとして、自在な夢想を扇動する。夢と現実の狭間にある、見たことのないリアリティを描いた作品に似合いの場所だ。懐かしいのか、未来の風景か、幻想盛り。文学(小説)




