現代文学100字レビュー
ピックアップレビュー
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第三弾。フランスの核実験への抗議はなかなかすがすがしいし、「愛県精神」をむくむくと育てつつ沖縄を取り囲む様々な問題に憤ったりするのも快い。この時期の随想的文章に「オウム」を入れなかったのは敢えてかな?文学(エッセイ)
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二十歳になることでもセックスすることでもなく、父親を見限ることで男は大人になるのだ。エロ本出版社での短期バイトで変質してゆく貧乏学生の冴えない夏を描く。ラストシーンでの父の不在、その踏み越え方は見事。文学(小説)
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バラエティで生き延びる元アイドルを軸に、芸能界の光と影(ってなんだ)を描く長編。自分と似たタイプの芸能人に人気を奪われてゆく現実はすべて取り替え可能。著者らしいスパイスはあるけれど、オーソドックスな作。文学(小説)
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「SPA!」に連載されたシリーズエッセイ第一弾。神戸にオウムにゲームソフトと時事を深い洞察とともに語る。特に宗教に依存する精神性を問い詰める部分がいい。真実に至ろうとする(あるいは至ってしまった)男の述懐。文学(エッセイ)
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徹底的な破壊衝動が全てを覆っている。コインロッカーに捨てられることで生まれたニ人の子供の「正しい社会憎悪マニュアル」。鮮烈な映像イメージが物語を誘導する。途中で降りることを許さないスピード感ある長編。文学(小説)




