現代文学100字レビュー

ピックアップレビュー

  • 『ジェイムス・ジョイスを読んだ猫』表紙
    エッセイ集だが小説として読んでも構わない。テイストとして『虹の彼方に』的なので。交遊録な「荻窪タイムス」が最高。「マレーシア式読書法」も素晴らしい。こういう風に読書したいもんだ。その他文学話いろいろ。
    文学(エッセイ)
  • 『ぼくは落ち着きがない』表紙
    高校図書部の物語。仲間内の流行語「ヤドゥー」とかコミュニティの描き方が細部まで上手くって、その場に居合わせたような気分になれる。高校時代に感じてたくだらない色々をリアルに思い出す。青春小説の模範だね。
    文学(小説)
  • 『タマや』表紙
    猫と男ども。ヘンテコな設定を誰も不思議に思わないゆらゆらした生活が、ゆるゆるした筆致で描かれていく。気持ちいい文章を読んでると何を語ろうとしてるのか分からなくなって、言葉だけを追ってる風。そんな妙味。
    文学(小説)
  • 『子どもを救え!』表紙
    郊外で起こる妻子殺しの事件。それをなぞるように千鳥は夫からも父親から滑り落ちて行く。文学は子供を救えるか? 阪神大震災とオウム事件と内省も内包。『優しいサヨク~』の世界は不倫小説という祈りへ成熟した。
    文学(小説)
  • 『バラバラの名前』表紙
    『薔薇の名前』のパスティーシュたる表題作だが、モトネタを読んでいないのでどうなってんのか不明。他ではなぜ自然渋滞は起こるのかと考察した「渋滞原論」が論文遊びでおすすめ。「インタビュー」の「ぺけ!」も。
    文学(小説)

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