現代文学100字レビュー

ピックアップレビュー

  • 『お縫い子テルミー』表紙
    流しの仕立て屋として流浪する女の子。手に職持って、それ以外なにも持たなくて。それを自由と呼ぶには無理がある。足りてない子なだけだ。それでもいいやって流れるなかで生まれるものを信じられるだけの幸せかよ。
    文学(小説)
  • 『プレーンソング』表紙
    何も書くことのない時代の純文学として模範的な善良さ。随所に著者の主張は現れるが、四人の共同生活たる平和な日溜り、平凡の反復が心地よい。なのでラスト間際の緊張感が吹っ飛んでる(ふりしてる)部分だけが違和。
    文学(小説)
  • 『解体される場所』表紙
    天皇・文学・政治を巡る鼎談。村上春樹に対して割れる評価だとか「ばなな」をどう読むのかとか、取っ付き易いところに僕は取っ付きがちなんだけれど、昭和の死を受けての「アフリカ的段階論」はなかなかよいのでは。
    文学(エッセイ)
  • 『ヒーリング・ハイ』表紙
    突然オーラが見えるようになった著者によるニュー・エイジ的世界への手引書。宇宙と僕達はひとつだということを言うために相対性理論から現代宇宙論まで進み、多少難解。後に『オーラが見える毎日』という入門編も。
    哲学
  • 『いっぽん海ヘビトンボ漂読記』表紙
    オマケ的な「締切直前緊急対談」が一番おもろいっていかがなものかと思うが、旅と食い物の話のほかにも怪しげな本の紹介が豊富でそそる。ちなみに「いっぽん・海ヘビ・トンボ」ではなく「いっぽん海・ヘビトンボ」。
    文学(エッセイ)

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