現代文学100字レビュー
ピックアップレビュー
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短歌同人誌「猫又」の歌を評する座談会。回を追うごとに同人の技術も個性もはっきりして「プロレス」なんてお題だって伸び伸びバラバラ。プロの歌にはない飛ばし方があって楽しい。穂村が「型」にうるさいのが意外。文学(詩歌)
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夫婦による共作。それぞれに体の部分を定義する小さな詩、男と女の一幕劇、天地を創造する聖書がある。変幻自在な男女の時間軸たる議論劇がいい。「わたし、こういう風に死とか愛とかもてあそぶの嫌なんですけど。」文学(エッセイ)
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大学でもっと講義聞いておくべきだったなと思わされる、いろんな分野の教授陣とのパンキョー対談。関心ない層にも興味深い事象に話題を絞っているのでとっつきやすい。逆に言えば浅いが、このへぇって感覚だけでも。総記
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ノスタルジックでマジメな漫画に、山崎氏がサイバラにインタビュー?するような形式での文章がある。合わせて子供の頃の思い出や成り上がりへの道が見えるようになってます。絵柄は未完成という域だけれど別の味で。文学(エッセイ)
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「ビリー・ミリガン」への布石となった長編小説。五重人格の女性の自己獲得物語。人の心という宇宙に深く潜って行く、そこで出会う自我。それは感動的なシーンだが、「フィクション」である弱さも(相対的に)感じる。文学(小説)




