現代文学100字レビュー

ピックアップレビュー

  • 『人の短篇集』表紙
    誰もが少なからず澱んでいる街の生活から人の心のカタチを拾い上げたタイトルどおりのショートストーリーズ。悔恨から何度も人生をやり直しているような、それでいて何も変わらない無力感を突きつけるような掌編集。
    文学(小説)
  • 『やさしさは愛じゃない』表紙
    写真詩集。アラーキー的裸体と異物の描出に、肌の内側で鳴る詩がぶつかるコラボレーション。官能には流さないという詩人の意気が時を止める。やさしさのぬるま湯の中で、女は愛を問い、男は「裸であること」を思う。
    文学(詩歌)
  • 『月の砂』表紙
    かつての自分に拘泥する小さなプライドは哀しいよね。そこから微妙にずれてしまった今の姿を、同胞として描き出す。温かな揶揄。短編集としての完成度もランクアップし、ストンと切り落とす余韻が哀しさを煽ってる。
    文学(小説)
  • 『花の降る午後』表紙
    神戸の仏料理店アヴィニョンを舞台にした店乗っ取りの謀略。なのだが、女主人典子が自分の欲望に正直なものだから、若い画家との性愛物語になったりしてる。それでも典子の少女のような心の震えは清々しくも華やか。
    文学(小説)
  • 『2人で、おうちで、しごとです。』表紙
    仕事と遊びが一体化した、謎に包まれた生活っぷりを公開。ふたりで快適にやるためのいろいろ。やっぱり分からない作業分担や、パンダだらけや、参考になる、のか? 仕事場、机の前に互いの顔が貼ってあるのが衝撃。
    芸術・美術

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