現代文学100字レビュー
ピックアップレビュー
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後の小説作品に繋がるようなモチーフもありつつも、とにかく微塵の躊躇もないセックス賛美のエッセイ。「少女たちは発情している」の学者風文章もいいが、笑えるほどの下品さがもしかしてこの人の本領なんだろうか。社会科学
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ホワイトの依頼によりブラックを監視することになった探偵ブルー。何も起こらない日々にこの依頼の正体を思案し続ける長編。考えることの意味? 自我の境界が緩くなってゆくのだがあくまで明快な文体が崩れないね。文学(小説)
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上京前史。友達と手をとりあってつるみあって底辺を転がる自伝的成長記か。貧困は未来をすべて支配しちゃうんだよというようなシンドさで救いない。成功は僥倖なのか何なのか、幸せになったかどうかを決めるのは誰。芸術・美術
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酒鬼薔薇だとか時事的論評含め、病理や差別にきちんと向き合おうとする姿。超自然に流れたりもするのだが、そのずれ方もひとつ独特な味になってる。セックスでぎゃあぎゃあ言ってるほかのエッセイよりは読み易いか。文学(エッセイ)
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キュートで破滅的な「まみ」の言葉を拾うそぶりで、作者のじっとりとした闇を見せ付ける。バランスをとるだけのために置かれたような能天気な歌にしても、個々に結んだ響かせ方が上手い。かたつむりが宇宙に見える。文学(詩歌)




