現代文学100字レビュー
ピックアップレビュー
-
「インドのおかまにヒンドゥー教とカレーをかけた」ヒジュラの生活に潜入する章はヤバすぎる。こんなのギャグルポにしていいのか。ゴビ砂漠で恐竜掘ったり無茶する系は止まらないし切ない系漫画まで入ってる充実本。芸術・美術
-
著者には珍しい、エッセイらしいエッセイ。文章も短め。「何も起こらない小説」の主人公が書きためた日記のような、平和な日常。特に猫への愛情、眼差しからくる温かさは、猫本と言っていいくらい全体を通じてある。文学(エッセイ)
-
孤島で謎の男を監視する。男は小屋のなかから忽然と消え失せる…というようなストーリーには作品的な重要さはなくて、終章のテロルのやり方だけが鑑賞ポイント。ネタだとしても自己弁護の恥ずかしさが来るので無理。文学(小説)
-
「父と熊野」に本腰入れて向かい合った初めての書。血族の業を描いた健次がその娘によって描きなおされるとき、また新たな熊野が現れる。社に祭りに蝉の声、なんて深い森の国か。『鳳仙花』ほかの読解も充実してる。文学
-
鏡の国のファンタジー。少女が案内役とともに、中心にある災禍に向かって冒険する。シンボルが明確で、トラディショナルな部分をしっかり押さえようという意図は伝わるのだが、拡散する異界を収拾しきれずという感。文学(小説)




