現代文学100字レビュー
ピックアップレビュー
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神保町からスタート、何十年変わらない古書店から代官山のニューモードなど、師匠の指令を受けて巡る古本屋探索。そこで見つけて買う本もまた絶妙なところで、宝を掘り出す喜びを思い出しては、足を運びたくなる本。総記
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未完の小説なんだから的外れだろうが、ここには何もない。主人公は特に思想的なものを持たない俗物のチンピラで、だらだらとした日常が続くだけだ。ここが聖域なのか。一体どのように完結するはずだったのだろうか?文学(小説)
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糸井重里とのコンビによるよく分からない本。カタカナ言葉のお題にそれぞれがショート・ショートなりエッセイなりを書くというもの。短編集と言えなくもない。総体としてある種の寓話性を獲得している、のだろうか?文学(エッセイ)
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『鉄道員』なども手がけたイラストレーターとのコラボレーション。既出の短歌をピックアップして沿う絵を描いているので幸せな結合が見られる。歌のポップさがより際立つ印象。本文カラーでないのが残念だけれども。文学(詩歌)
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言葉をつついて出てきた埃を高らかに差し上げるいつものノリなのだが、そのチマチマ感を読者は期待し、著者は目論んでるのだろうか。気が緩んだところにするっと入ってきちゃうのだよな。確信犯だけど癖になるよね。文学(エッセイ)