現代文学100字レビュー

ピックアップレビュー

  • 『フルハウス』表紙
    家族という幻想ニ短編。マイホームを建てた父は寄りつかない娘達を目に、ホームレスを住まわせる。家庭回復だとか言葉にしない醒めた視線が怖い。奇妙に人形的な人物造型が不快ですらあるのだが次第に心地よくなる。
    文学(小説)
  • 『ジーンリッチの復讐』表紙
    遺伝子改良を施され「人間から逸脱した」子供達が世界に復讐するストーリー。進化論の果てに楔を打ちつけるSFだが、ネット時代の神話としてデジタルに世を包括する手法には共感を覚える。ラインの先に神はいるのか?
    文学(小説)
  • 『サイバラ式』表紙
    ノスタルジックでマジメな漫画に、山崎氏がサイバラにインタビュー?するような形式での文章がある。合わせて子供の頃の思い出や成り上がりへの道が見えるようになってます。絵柄は未完成という域だけれど別の味で。
    文学(エッセイ)
  • 『車掌』表紙
    詩画集。表題作は、絵も穂村作だったなら「お前この絵描きたかっただけなんちゃうんか」と叫んだに違いない小品。そんな暴力車掌は寺田氏作。ほかどの作品も極まる前に収束してしまうのだが気づけば頬が緩んでいる。
    文学(小説)
  • 『青山物語1971』表紙
    冴えない青春時代を描く自伝的長編。小説家になるためには東京へ出なければならない、と名古屋から青山の会社に入った新入社員的ドタバタ。心細く心配性ながら大仕事をこなし器用に生きてる、ある種スマートな作品。
    文学(小説)

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