現代文学100字レビュー
ピックアップレビュー
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引きこもりの男がインターネットに出会い、自分の中に棲む虫を発見する。壊れた人間達のネット社会、あるいはネットで壊された人間の業。実際に「防空壕」を検索したくなった人も多いはず。異境はそこで口を開ける。文学(小説)
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超能力を科学に応用し、例えばCDを聞くだけで肩こりが治る、といった開発を進める山岸との対談集。半信半疑の状態から、実際に自分が体験して、皆にも勧めたいという流れは明確にオカルト本的だけれど、それもあり。哲学
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ニューヨーク三部作の第一弾という事件の起こらない探偵物。登場人物の全員が無目的に存在感を消されている。お互いの影のように。オースターになりきった主人公の転落してゆく過程が唐突であるぶん恐ろしくもある。文学(小説)
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ウォーホルにリキテンシュタイン、ジャスパー・ジョーンズなどのポップアートをモチーフにした短編集。アメリカンなムードで押しきるブック・デザインはなかなか楽しい。ポップなポストカードがたくさん付いてくる。文学(小説)
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14歳。クラスの同級生が連続通り魔事件で逮捕される。「その気」になったらぼくたちは何をしでかしてしまうのか。雑誌記者に取材されても応えられない、言葉以前のモヤモヤした気分がしっかり書きこまれた安定作品。文学(小説)




