現代文学100字レビュー

ピックアップレビュー

  • 『言葉の外へ』表紙
    エッセイ集。後で思い出すときには「あのムチャな対談が入ってた奴ね」となりそうな、自閉症を巡る対談(レクチャー)が難解すぎて突出しすぎて、不思議な印象を残す。それ以外では自作や将棋を通して言葉を考える物。
    文学(エッセイ)
  • 『もっとも危険な読書』表紙
    「退屈な読書」シリーズの書評本。J文学の位置を見極めたり『こころ』のモデルは誰なのかと考えたり、あるいは漫画も読み解いて、古今東西だ。「詩のボクシング」実況中継が面白い。文芸も批評もエンタテイメント。
    総記
  • 『ぼくんち 3』表紙
    ポジティブな姉と成長する兄弟、ドブの底で泥食って生きる底辺の人間達の繊細にして感動的なドラマ。一人残らず幸せになってほしいという祈りが降り注ぐ。ホームレスにもチンピラにも捨てられた子にも捨てる親にも。
    芸術・美術
  • 『江勢物語』表紙
    文庫オリジナル短編集。英訳された川端康成『雪国』をさらに和訳するとか、お経の意味とか翻訳的言葉の面白さに迫るパスティーシュと、エッセイ風のインド旅行記からなる。どちらかといえば初期の実験小説の臭いだ。
    文学(小説)
  • 『すべての男は消耗品である。 Vol.3』表紙
    シリーズとしての趣旨は徐々に減退し、何だか普通の近況報告的エッセイになりつつある。「消耗品」を冠する必要は特にないような気もする。『トパーズ』を撮っている頃で、その周辺の話が多い。生き方の見本なのか。
    文学(エッセイ)

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