現代文学100字レビュー
ピックアップレビュー
-
猟奇殺人者に対して強いシンパシーを表明する連作。興味本位の傍観者というスタンスが僕らに近いゆえの怖さだな。ミステリな仕掛けはやりすぎが一周回って類型的なんだけども、血と静謐さのバランスに目を奪われる。文学(小説)
-
文芸エッセイ。『ゴーストバスターズ』脱稿に『AV女優』、明治の文学。週刊誌の制約か1回分の文量が少ないので消化不良気味。「本当はもっとわかってるんでしょ?」と言って行間を探るのは正しい読書姿勢ではある。総記
-
どうでもいい日常にグダグダ言うのが芸だと、いくら意図的でもユルすぎないか。内容はあまり問題じゃないシリーズとして恥辱でゴーゴーゴーなの? 消耗しそうで心配ではあるが、本人が楽しいんだったら文句はない。文学(エッセイ)
-
廃業を決めていた彫物師のもとに少女が訪ねてくる。少女は背に観世音と龍を彫ってもらい「男」が驚愕する様を夢想して笑う。エロティックな精神の廃墟、堕ちてから始まる世界観。スピード感あるイメージ映像が魅力。文学(小説)
-
北へ旅する青春小説で沖縄猥雑私小説を挟み込む構成。沖縄部、特に「金城米子さん」は筆に淫する冗長さで良くも悪くも唸るしかないのだが、最後が爽やかな分だけ雛にだまされたような気がする。旅を自在に操る作家。文学(小説)




