現代文学100字レビュー

ピックアップレビュー

  • 『愛を想う』表紙
    歌画集。可愛らしくて抱きしめたくなる歌ばかり。甘さじゃなくって痛みが、きりきりと想いを伝えてくる。愛について考えることは、苦しいことだね。イラストがまたいかしてんだ。触角のない蝶はちょっと夢に見そう。
    文学(詩歌)
  • 『安曇野の白い庭』表紙
    庭造りに励む老人のガーデニングエッセイ。魂を注ぎこむ気迫が文体からも伝わってくるが、虫のついた杉に往生したり薔薇の色を吟味したり、世界は小さい。建て替えのための植え替えとか、実用的に読める部分もある。
    文学(エッセイ)
  • 『四十回のまばたき』表紙
    冬眠する「妻の妹」。季節性感情障害なんていう難解な症例を持ってきた長編。感情を出すのが苦手な主人公には激しく共感するが、その感情を取り戻すためのヒーリングな物語なわけだな。セイウチの描かれ方は著者的。
    文学(小説)
  • 『スパニッシュ・キャラバンを捜して』表紙
    インドやパキスタン、ソウルと旅しながら日本人作家としての有り方を見つめる紀行エッセイ集。韓国のダイナミックな変化を追った部分などなかなか面白い。途中、おちゃらけた文体に(メンゴー)とまどったりもするが。
    文学(日記・紀行)
  • 『人のセックスを笑うな』表紙
    奇抜なタイトルで引っ張るような内容でもなく、普通の、あるいは真っ当な恋愛小説。19歳のオレと39歳の美術教師の恋愛ったって真っ当。不倫なんだけど不倫である必要はないストーリー。文章上手く読みやすいけどね。
    文学(小説)

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