現代文学100字レビュー
ピックアップレビュー
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酒鬼薔薇だとか時事的論評含め、病理や差別にきちんと向き合おうとする姿。超自然に流れたりもするのだが、そのずれ方もひとつ独特な味になってる。セックスでぎゃあぎゃあ言ってるほかのエッセイよりは読み易いか。文学(エッセイ)
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河合隼雄との対談集。阪神大震災、オウムとシリアスに病む時代に生きる意義について語り合っている。春樹自身『ねじまき鳥』で深い井戸に潜っていったわけで、ヘビィなコミットメントについて心理学的な解説がある。文学(エッセイ)
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創世期から現代まで包含して洪水のように流し去る村=国家=小宇宙の歴史。神話の伝承者と宿命付けられた男と、巫女にも娼婦にもなる双子の妹が時間の混沌へジャンプする。厚いけれど、個々の挿話も民族学的に厚い。文学(小説)
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ファイアースターマンというキャラになりきって、ユーザとメールで交換日記を書くアルバイト。「現代病み」のケーススタディ的な連作短編にも見せながら、ちゃんと終盤のドンデン返しもハッピーエンドもある素直さ。文学(小説)
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五メートル級の大なまずを求めてなまず博士とともにイスタンブールへ潜入する。と思えばいつのまにか東京湾でキスを釣っている。本場のトルコ風呂?を訪ねたり西日暮里で団子を食ったりもするあやしい探検隊番外編。文学(日記・紀行)




