現代文学100字レビュー
ピックアップレビュー
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アイルランド・スコットランド紀行。ウィスキーの地を訪ね、誇り、喜び、哲学に触れる。生牡蠣にシングルモルトを注いですすりこむなんてもうたまらない。気候風土で育てられた酒はやはりその場で飲まねばならない。文学(日記・紀行)
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メタフィクションを突き抜けた先に現れる感傷が味わえる5編。2/16でない自分に絶望する1/8という名の少女、末期癌の仏壇を背負って歩く男、見渡す限りの土地に埋まった禿頭。そんなデタラメなのに心を打つ不思議さ。文学(小説)
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文庫改題のとおり海を舞台にした短編集。南島の黒魔術、成長する石、天使の入った箱など不思議な物語が波打ち際で洗われている。ラジオ台本が元になっていると聞くと確かにそれっぽい。奇妙な体験を横耳で聞く感じ。文学(小説)
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舞台初日を挟んでとっ散らかったりしてる連載エッセイ。「主流型」になってしまった文化とか、現状分析とその具体的打開策の歯切れの良さは相変わらず。『あなたの魅力を~』にまとめた「声の教養」のサワリもある。文学(エッセイ)
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サイコドラマに始まりユンギストが大喜びしそうな「夢」の奥底へ、心の深部へ潜って行く長編。主人公の属性が推移するなど著者流の実験小説の軽味かと思いきや本気で重厚に心理学的。妻も娘も全部自分だし。すげぇ。文学(小説)




