現代文学100字レビュー

ピックアップレビュー

  • 『コーナーの向こう側へ』表紙
    「良く言えばクール、悪くいえば臆病」な男の長編オートバイ小説。バイク事故で男と女が出会う恋愛話。コーナーを駆ける乾いた風とは対照的に、バイクを降りると感傷的な人物造型。そのウェットさは嫌いじゃないが。
    文学(小説)
  • 『ダムとカンナとシンシロシテン』表紙
    父に連れられてその仕事場であるダム建設現場を訪れるという自伝的小説ほか数編。シンシロシテンという語呂は何か昆虫的な響きだがここでは父の勤める新城支店なのでありますね。好きなタイトルなのだが文庫で改題。
    文学(小説)
  • 『家族芝居』表紙
    老人ホームでの楽しい共同生活。従弟の医学生と会計ボランティア女性の二人の視点から描かれるはずの、善男のキャラクターが老婆に埋もれちゃってわやわや。でも葬儀バスツアーのモノクロームな印象だけは強く残る。
    文学(小説)
  • 『東京タワー』表紙
    母親のガンとともに闘う家族の物語。「自伝的長編」に言う言葉か分からないけど、オーソドックスで類型化可能な「感動話」。でも丁寧な心象描写に好感、つるつる読める。こういうのダメ、自分と重ねて絶対泣くから。
    文学(小説)
  • 『串刺し教授』表紙
    「春」での揺ぎない筒井節はどうだ。「きつねのお浜」の確信犯としての駄作ぶりはどうだ。走りっぱなしで戻ってこない短編が多くて、それぞれ楽しめる。SFへの気概も買いだ。これが「五百万部」売れる時代は来るの?
    文学(小説)

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