現代文学100字レビュー

ピックアップレビュー

  • 『晴れのち曇りときどき読書』表紙
    新聞・雑誌に書いた書評を集成。良い書評が満たすべき条件、とあとがきで論じられてて、でもそんな良い書評を書く気はないって言い切る、そんな種類のテキストが165編。1つが短めなので機能性重視という感じもする。
    総記
  • 『深呼吸する惑星』表紙
    第三舞台の封印解除が解散公演となった作品。物語的な深度よりも「ファン感謝」を優先させた感じがはっきりする。けだものや着ぐるみなんてワードで泣ける人向け。終わりのときには身内で静かに語りあうものだしね。
    文学(戯曲)
  • 『花を運ぶ妹』表紙
    麻薬ではめられ捕まった兄を救うため妹はバリ島へ飛ぶ。妹の西欧的感覚をほぐしてゆくアジアの風土と、画家たる兄が見出す画布に落としきれない色彩が重層的に描かれる。このタイトルが効いてくる後半が非常によい。
    文学(小説)
  • 『ルート350』表紙
    短編集。どれも「語り手」の立ち位置、物語の語られ方に綾のある作品群。「物語卵」なんかは語り手たちが暴れすぎで前衛色だけど、巻頭作では世界を冒険するハムスターを見守る視点が文体ともマッチして良いムード。
    文学(小説)
  • 『金色のゆりかご』表紙
    「望まない妊娠」をした女子高生の出産から養子斡旋業者の問題に迫り、日本の行政批判もして、「文学好きの新聞記者が書いたルポ」みたいになってる。勉強になったなぁっていう読後感。でもこの後が大変なんじゃん。
    文学(小説)

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