現代文学100字レビュー

ピックアップレビュー

  • 『カンガルー日和』表紙
    短めの短編集。どれも人生について考えさせてくれたり感動の嵐でなぎ倒してくれたりはしない小品であるが、著者らしさはそこかしこに。「眠い」や「あしか祭り」などに見えるスパイスとしてのユーモア(!)も楽しい。
    文学(小説)
  • 『ぬるい毒』表紙
    都会(の男)への憧れやら劣等感やらで読者を不快にさせる技法が際立つ。「自分がいまどれくらい、心とまったく別の動きができるのか確かめた」とかタイトルもだけど、主題を高らかに語る点に功罪あるが、功と取った。
    文学(小説)
  • 『クローディアの告白』表紙
    連続殺人事件。犯人にしか知り得ない事実を語る女性を描く心理ノンフィクション。彼女の言動の支離滅裂さは、それがPTSDだから、と思っても非常にいらいらする。インタビュアーたる著者の根気よさだけが印象に残る。
    文学(小説)
  • 『パルプ』表紙
    真っ当な警句が散らばってるので戸惑う長編。八方破れな短編を書く人が、長編では妙な「意味」を醸してしまうのはよくある話で。探偵物なのに宇宙人が出てきたりするあたりの洒落方は理解不能で楽しかったりはする。
    文学(小説)
  • 『神をさがす旅』表紙
    屋久島、奄美で神と出会う旅。比喩的でなくて形をもった神として対面する。その扉を開けるのはヘミシンクという変性意識へ上昇するスキル。近年人気なスピリチュアル紀行としてはもう一段階深い。島神の声を聞こう。
    文学(日記・紀行)

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