現代文学100字レビュー

ピックアップレビュー

  • 『針のない時計』表紙
    『17』『卒業』は尾崎のアルバム『十七歳の地図』『回帰線』にそれぞれ対応し、今作は『壊れた扉から』。つまり学校という分かりやすい敵が消えてしまった後の荒野で、愛を叫ぶほかない男。どちらにしても文章が…。
    文学(小説)
  • 『アタとキイロとミロリロリ』表紙
    自分をアタと呼び猫のキイロとラジオのミロリロリとで毎日を遊ぶ女の子を主人公とした童話。魂を追いかけてみたり心温まるエピソードはなく、かといってシニカルな笑いでもない。どんな読者を想定しているのか不明。
    文学(小説)
  • 『心中抄』表紙
    故郷新潟を舞台に、現在と過去がどろどろと溶け合う自伝的小説。遊び場だった神社、若い芸者、作家の原風景はどんよりモノトーンの雪空だ。苦しい記憶。こんなに歪んでる作品が一番自伝的だってのはどういうわけだ。
    文学(小説)
  • 『此処彼処』表紙
    馴染みの場所、愛する場所について語るエッセイ。言われてみれば具体的な地名が彼女の話に出てくるのはそう多くないかも。結果、いつもより体温の感じられる生身なエッセイになった。東京下町からマダガスカルまで。
    文学(エッセイ)
  • 『黒革と金の鈴』表紙
    携帯メールで配信された短編集。SMや赤ちゃんプレイなどの特殊系エロが多数なのだが、すべて恋愛小説と捉えたい。表題作も「老い」の意識が切なくつらい。車とマックは当然として、久しぶり?にバイクのモチーフも。
    文学(小説)

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