現代文学100字レビュー
ピックアップレビュー
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中学教師の夫と保育士の妻が、その亀裂を修復しようとする物語。という下敷きの上、教育問題(とその責任の在処)を語りたいという熱意が歪に乗っかっている。そのアンバランスさに会話の不自然さまで、味と言えば味。文学(小説)
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湾岸戦争勃発で閉じ込められたバグダッドから、文化にどっぷり浸かったパリ、そして変貌を遂げるベルリン。風景を詩的変えて唄ってしまえる著者に、現実と空想の隙間でフライトする旅がよく似合う。日暮れた町並み。文学(エッセイ)
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これ勘違いする人がいないように、フランス書院かどこかの官能文庫から出したほうがいいんじゃないかなぁ。自分の「触覚」が女性に行使する影響力を通して自分を見つめるわけだけど、どう見ても平均的なポルノだよ。文学(小説)
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借金取りから身を隠すために仏門に入った男は俗塵にまみれたまま宿命に連れ去られる。地雷型の玩具がランダムに暗示を吐き出す、まっすぐ進め、そいつを殴れ。オリエンタル好きの外国人向けみたいだがカッコイイよ。文学(小説)
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バミューダ海域のように船が消える事件。中心となる日本海の孤島・匂島では何が起こっているのか。秘密を握る老人は驚異的な若い肉体を持っている。科学的な考察が多くまるで古きよき時代のSFのようだが、やや力技。文学(小説)