現代文学100字レビュー

ピックアップレビュー

  • 双子の女の子との暮らし。想い出のピンボールとの再会。もう何も欲しがるまい。失ってしまったものへのやわらかな諦観が支配する世界。前作と同じ匂い、温度を感じる。井戸が出てくるのも(今から考えれば)興味深い。
    文学(小説)
  • 赤マントエッセイ。これまで何度かその名を聞いたことのある「カーナビゆうこ」と別れ、「しのぶ」と生きなおす段はなかなか面白い。しかし座談会風の仕掛けになってるやつは、ネタを膨らましてるだけに見えるなぁ。
    文学(エッセイ)
  • 出て行った母親を希求しながら尖る家族、聞き取れない韓国語、九官鳥が連呼する「オカエリナサイ」という虚ろな符牒。求めるほどに遠ざかる幸せを、求めることでしか生きられない情念が主人公たちを沈殿させている。
    文学(戯曲)
  • 科学的考察を主眼としたエッセイ集。宇宙、恐竜、異常気象に領土問題と多岐に渡るが、生活の中の素朴な好奇心から出発しているので難解ではない。作家的潤いのある文章でお勉強臭はまったくないので安心して読める。
    文学(エッセイ)
  • 政治、科学、歴史、あるいは現代風俗などへ、縦横に語るエッセイ。学究的な言及が多く、なるほど勉強になるなぁという項が多い。一方でテーマがばらばらなため散漫な印象もあるな。タイトルほど妄想力発揮じゃない。
    文学(エッセイ)

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