現代文学100字レビュー

ピックアップレビュー

  • 意味のない分類とは知りつつも児童文学です。子供達に夢を与えるようなキラキラ輝く短編集。南の島を舞台に不思議な文学世界となっている。これで「読書感想文」を書いた子供達はどんな青年期を迎えているのだろう。
    文学(小説)
  • 満たされない「家族欲」に引き裂かれた少女が求める擬似家族。それは子供の頃に堪能しておくべき依存をやり直す作業だ。無感覚になれたらどれだけ幸せだろう? お金の使い方やお茶の淹れ方にもルールがある世界で。
    文学(小説)
  • 「無垢な愚者」としてのあみ子の言動が周囲を傷つけ、家族を崩壊させる。優しさも悪意も紗の向こうに霞む、鈍感で平和な視界。無造作のようで隅々まで企みの届いた文体がいい味だ。「墓」でやられた、胸が痛すぎる。
    文学(小説)
  • 現在よりもクリアに立つ沖縄戦の幻影。海亀が掘り出すイメージの色鮮やかさはもちろん、喉に入ったヤドカリの自在な寓話性が著者の強みだな。ラストが類型的であるにも関わらず息が詰まる「面影と連れて」もいい味。
    文学(小説)
  • 兄嫁の浮気調査から死の淵を垣間見る。いくつかの事件がひとつに交わってゆく構成だが、そのストーリーに比しても内容は分かりにくい。人物たちの感情が何も見えないし、読者にどんな感情を喚起させたいのかも謎で。
    文学(小説)

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